箱根駅伝について

 ここで簡単に箱根駅伝について説明する。

 箱根駅伝は二日間で行われる。一日目が往路、二日目が復路。走るコースは『区』で分類され、往路は一~五区、復路は六~十区と分けられる。

 ボランティアの人員はこの区に基づいて配置された。

 私は四区と十区を希望した。私は不真面目な学生ゆえに、家を出発する時間が遅いことを基準に選んだ。早起きは一限で十分である。

 四区はSちゃんの地元で、十区はアンカーたちが競り合う場所だ。私の不真面目な希望は大学側に許可された。Sちゃんと四区を一緒に応援できることになって喜んだ。

 一つの区の応援ポイントにつき、学生と大学職員を合わせて、五・六人ほど振り分けられていた。志願して参加する学生はさることながら、大学職員の方も熱意があってボルテージが高まる。

 ボランティアの打ち合わせで、応援グッズや防寒着をもらった。大学のスクールカラーの赤紫だ。

 選手が肩にかける襷も赤紫だ。いつの頃か箱根駅伝実況のアナウンサーは『紫紺の襷』と実況している。おしゃれな言い方で私は気に入っている。

 当時の陸上競技部のユニフォームは、上下ともに黒く、トップスには朱色のボーダーラインが二本入っていた。現在のユニフォームとは異なる。

 

 どの区をどの選手が走るかは十二月末に発表される。(最終決定は往路と復路の一時間前)

 区、名前、学年、学部、出身高校も発表される。同学年だったり、同じ学部の選手だったりすると、応援したいという気持ちが強くなる。

 一月一日にSちゃんと明日が楽しみだねとLINEをし合い、四区を走る選手の名前を覚えた。同学年で同学部だった。

 応援しよう!!!

 初夢はよく覚えていない。

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