第7話

公園から、家まで歩き、足を止め、重いドアを開いた。

十七歳の渉は、案の定、はなれでラジオを聞いていた。

「おーっす」

できるだけ明るい声をかけた。

「だ、誰だ!あんた!」

十七歳の渉は、驚いておびえている。

「なーに、怪しいもんでもねーよ。ちょっと、お前に会いたくてな」

「ぼく、昨日、女の子にふられてさ。落ち込んでるんだよ。帰ってくんない?」

「田中さんだろ?」

「何で、知ってんの?」

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