第49話 ある日突然、今回も初夜回な事もある。
今夜も露天風呂にのんびりと浸かって星空を眺める。昨夜は初夜の興奮もあってか、朝まではしゃぎ過ぎてしまった。昨夜は別の意味でベッドの弾力を堪能してしまったから、今夜はゆっくりと新品のベッドの寝心地を堪能しようと思う。
湯船で火照った身体にビールが染み渡る。お行儀が悪いが、風呂上がりに脱衣所でキンキンに冷えたビールを流し込む。いや、脱衣所に冷蔵庫があってさ、中には僕が大好きな銘柄の缶ビールが大量に入ってたんだもん。昨夜は無かったから、美弥子あたりが置いてくれたのかもしれないな。食べ物も飲み物も、僕の好みをわかり尽くしてるからね。
風呂上がりに1缶あっという間に飲み干してしまうと、結構いい気持ちになったので寝室に向かう。
昨日に引き続き今日も静かな夜だなぁ、なんて考えながら寝室の扉を開ける。
扉を開けた先には上下黒い下着に、スケスケのベビードールって言うんだっけ?かなり際どいラインの隠すと言うよりより美しく魅せる事に特化したような下着を身につけて立っていた。
「み、美弥子?」ビックリして思わず名前を呼ぶ。
「永遠様。いえ、今夜は敢えてお兄ちゃんと呼ばせてください。お兄ちゃん、子供の頃からずっとこの時を夢見てきたんだよ。」唖然として立ち尽くす僕に美弥子がギュッと抱き着いてくる。そして熱い口付けで僕の口を塞ぐ。余計な事は言わなくていい。そう言っているように感じた。
正直、兄妹で肉体関係を結ぶ事について強い抵抗を感じていた。いずれこういう日が来る事は予想していたが、どうやって断ろうか、どうやって美弥子を納得させようかと言う事ばかり考えていた。
しかしもうそんな事も今となってはどうでもいい事の様に思えてくる。アルコールのせいなのか、美し過ぎる今夜の美弥子に酔いしれたのか、この濃厚な口付けによって理性も全て吹き飛んでしまった。
また昨夜も本能のままに貪り合い、美弥子と朝まで身体を重ねてしまった。吹き飛んだ理性の中で唯一の抵抗として、流石に子供を作る訳にはいかないと、精気には子種を乗せないで吐き出した。遺伝子的な問題があるのと、やはり兄妹で子供を作るのは……、と考えてしまったわけだ。ぶっちゃけ僕の能力ならそんな遺伝子的問題なんて簡単に消せると思う。って言うか出来るだろう。でもやはりここはこうしておいたほうがいいと思う。
ちなみに華玲との夜も、子種は乗せないでおいた。今華玲は色々な大事と向き合っていて、とてもじゃないけど妊娠出産に時間を割くことは出来ないと思ったからだ。
そんな事が簡単に出来てしまうとか、本当に便利な身体になったものだ。2日連続で完徹しているにも関わらず、僕の身体は何も問題なく動いている。これも眷属との繋がりのおかげなのかもしれない。
3日目の夜、今夜は紅葉さんかなぁ。露天風呂で夜空を眺めながらぼんやりと考えていた。
流石に3日目ともなれば、こういう展開が意図的に計画されたものだと僕でも気付く。多分眷属会で決めたんだろうな。昨夜は脱衣所に冷蔵庫がある時点で、なんとなく美弥子の影を感じていた。
別に行為自体に嫌悪感も抵抗も無い。人間として自然な営みだとは思う。しかしやはりこんな僕の都合でたくさんの女性達を囲んでしまっている今の状況に抵抗を感じるんだ。彼女たちの事はもちろん大事に思ってるし、彼女たちの望むことを叶えてあげるつもりではいる。でも本当にこれでいいのだろうか?
モヤモヤした気持ちのままで風呂から上がる。脱衣所で風呂上がりのビールを今日は2缶飲み干し僕は寝室に戻る。
寝室の扉を開けると予想通り紅葉さんが居た。え!?って言うか既に致してる。どういう事?
ベッドの上で下着類を半脱ぎ状態で仰向けに横たわり、両側からセクシーメイド服に身を包んだアキちゃんミキちゃんが、紅葉さんの両胸にむしゃぶりつき左右から手を伸ばし下半身を優しく刺激している。蛇足だが、もちろんメイド服の下には何もつけていない。
「永遠様、紅葉さんの準備は既に出来ております。」ミキちゃんが唾液で濡れた唇を舌でペロリと舐め、妖艶な表情で僕に告げる。
「永遠様……。」紅葉さんは僕を見つけると恥ずかしそうに身体を隠そうとする、だか2人はそれを許さない。そして、僕に見せつけるように行為を続けた。
「さぁ、永遠様。」アキちゃんが僕が入れるように紅葉さんの足を開き僕を招き入れる。
これで3日連続で完徹です。しかも3人相手です。童貞の僕が3日連続で熱い夜を過ごし、3日目にして複数人プレイですよ。これはもう童貞を通り越して童帝ですよ。
坂本永遠35歳。2回に渡り連続でエターナルのメンバー全員との初夜をお送りしてしまいましたが、後は自重致します。初夜だけは大事な事なんでね。大事な事なんでね!!次回からは少し真面目な話になる予定です。なる予定です!!
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