とある少女たちの話~中学校女子生徒編~☆
【プリンスを尊ぶ集い】
匿名グループチャット
〇ルール〇
・動画、画像掲載禁止!
・主へ近い人の誹謗中傷もしないこと!
『まき』
「プリンス今日もかっこいい」
『ゆきみ』
「いつものように笑顔が眩しい、A組ホント羨ましい」
『チカ』
「私A組女子、今日もプリンスを囲む輪に入り込めず涙」
『さち』
「間近で見られるだけマシだから」
『みゆ』
「〈プリンス安全保護法第7条他クラスの教室侵入を禁止とする〉知らないの? A組ガチャに外れた私たちの気持ちわかる!?」
『チカ』
「あ、ごめんなさい……」
『さち』
「大変! 早川さんの姿発見!」
『エリカ』
「まだ予冷まで全然時間ありますわ!?」
『野球好き』
「多分今日は寝起きよかったのかと、超ご機嫌だし」
『まき』
「誰かプリンスの輪に近い人、 早川さん来たって合図出して!」
『チカ』
「早川さんを落ち込ませたら極刑ものよ」
『ひろ』
「あの、わたし1年なんですけどなんで早川先輩が落ち込むとまずいんですか?」
『ゆうり』
「あぁ……、あの事件を知らない世代ね」
『ひろ』
「事件?」
『まき』
「あれは去年の春だったかな、プリンスはいつも早川さんに挨拶を別名朝の浄化をするんだけど」
『ひろ』
「朝の浄化ってなんですかw」
『ゆきみ』
「プリンスに抱き着くの、レアな日だとほっぺにキスしてもらうのもあるんだけどあれ見たら心の汚いモノが落ちるのよ」
『パメパメ』
「朝の浄化(レア版)を見た不良の子が次の日から清楚なお嬢様になったんだよね」
『ななし』
「あー、一年の時から三年生に喧嘩売ってたあの子?」
『エリカ』
「それわたくしですわ、プリンスの浄化を見てから救われました。あの頃のわたくしが本当に恥ずかしいです」
『ひろ』
「浄化すごっ!」
『過呼吸』
「わたしなんて浄化を1日1回見ないと過呼吸起きそうになるよ」
『なつ』
「休日やばいじゃん」
『過呼吸』
「プリンスのプロマイドみてなんとか心落ち着かせてるんだ……」
『ひろ』
「以前過呼吸起こしてたの見たことありますw」
『過呼吸』
「……あの時は夜にプリンスをオカズに捗りすぎちゃって寝坊したの」
『なつ』
「最低なんですけど、……私もシテるけど」
『ゆきみ』
「話を戻すね、前に朝のHR前にクラスメイトの輪が出来てて早く登校した早川さんが入り込めなくなっちゃったのよ、そしたら彼女ちょっと泣きそうになっちゃって、それを見たプリンスが今までにないくらい取り乱しちゃったの」
『過呼吸』
「あれはひどい事件だったね~」
『ゆきみ』
「普段プリンスの浄化を見て心が洗われるというのに、その人が目に見えるくらいに落ち込んでるのよ、そしたらどうなったと思う?」
『ひろ』
「え、プリンスがわたしたちにキレたとか?」
『ゆきみ』
「その現場を見てた全員がぶっ倒れたの」
『ひろ』
「へ?」
『なつ』
「プリンスを悲しませた自責の念だろね、堪え切れなくて意識失っちゃったみたいだよ」
『ひろ』
「ナニソレコワイ」
『過呼吸』
「あたしその時倒れた一人だったけどホントやばかった、プリンスに笑顔が無くなった途端この世の終わりのような気がしてやばかった」
『まき』
「あれ以来早川さんがきたら合図出して彼女が通れるように即座に道を作るようにしたの、今みたいにチャットとか周囲にいる人に呼びかけたりで」
『ひろ』
「はぁーなるほどぉ、そういうことだったんですね」
『なつ』
「そうこうしてるうちに朝の浄化は無事終わったよー、はぁー眼福眼福」
『エリカ』
「今日も1日がんばれますわ」
『チカ』
「総長気絶してましたけど……」
『過呼吸』
「プリンスに苗字呼ばれて気絶した奴~ww」
『エリカ』
「お前後で校舎裏来い」
『過呼吸』
「ひえぇ……」
『なつ』
「南無」
『さち』
「これも卒業したら終わりなのね……」
『過呼吸』
「今それ言うのホント止めて、ただでさえそれ考えただけで過呼吸になりかけてるんだから」
『ひろ』
「過呼吸先輩卒業後死ぬんじゃ……」
『なつ』
「過呼吸で死亡報道流れたらこの子のことだと思ってあげてね」
『過呼吸』
「ちょっとひどいよ!?」
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