ここまでの登場人物紹介


レイ・ハーストン  この物語の主人公兼語り部


 元はただの高校2年生だったが、車に轢かれそうだった子供を助けようとして事故にあい、命を落とした。だが神の手違いだったので計らいで自分の好きなゲームに転生した。のだが転生した先は“青月”における一番の嫌われキャラ。自分の好きなゲームに転生出来ると知った時の喜びはすぐに無くなり、自分がいつか迎えるであろうバッドエンドに怯える毎日を送ることに。


 原作では性格は傲慢のはずだったのだが、転生前の元の性格が響いたのか常に弱気。更に魔法が使える事が最低条件であるこの世界で魔法が使えないのもその弱気に拍車をかけている。弱気だが性格は真っすぐな性格で困っている人がいたら誰であっても助けてしまう。魔法は使えないが使えないのをカバーするために体術をこなしており、それなりの実力はある。接近戦では学内有数どころかトップの実力。

……だがアリーヌが魔力を暴走させた際に何故か自分の身体に彼女の溢れた魔力を流れさせたりと自分でも結構謎の部分がある。


 ヒロイン達との関係はかなり良好。彼が自分のバッドエンドを回避するために行っていたことが色々とかさなり全員から好意を持たれている。元の性格の“困っている人を見過ごせない”のもヒロインからの好意を上げる理由になっている。ただ彼をめぐってちょくちょくヒロイン同士で喧嘩が起きる。天然で人誑し、その上女難の相もあってある意味ギャルゲーの主人公みたいな人間。





フローレンス・ライシング  完璧な? 生徒会長  


 メインヒロインの1人。レイの1つ上の幼馴染。実家はハーストン家と同じぐらいの名家。原作では他のヒロインよりはまだマシってぐらいでそれなりに嫌われている。幼少期にレイはやりたい放題していたため昔から呆れられていた幼馴染ということもあって見捨てなかった。だが彼が主人公を貶めようとした際には今まで我慢していた怒りをぶちまけた。


 だがこの世界ではレイにかなりの好意を持っている。幼い頃、レイが泣いていた彼女を気分転換で屋敷を案内したことがきっかけに徐々に好意を持つようになった。今では会長権限を存分に使い、レイを自分のものにしようと日々策略を練っている。……たまに大人げない。特にラウラは長い付き合いとあってしょっちゅうレイをめぐって喧嘩している。最近の悩みはレイが連れてくる人間が女子ばっかりということ。


 性格は真面目で温和でまさに生徒会の鑑のような人間。

……だが私生活は結構ズボラなのだが頑張って隠していて、その状態を知っているのはレイだけ。

得意な魔法は防御魔法で、その適性は歴代でもトップレベル。まともに相手が出来るのはアリーヌぐらい。




ラウラ・ハーストン 真面目な義妹


 メインヒロインの1人。レイと血は繋がっていない妹。彼女はハーストン家の小さな分家の生まれだったのが両親が不慮の事故によって失ってしまい、レイの家に引き取られた。彼は彼女が分家ということもあり毎日のように“分家の分際で”とか“お前如きが俺の妹なんてーー”みたいな暴言を吐いていたらしく、ラウラが学園の中等部に入学するのと同時に家から通えるのに学校の寮に入ったぐらい。得意な魔法は攻撃系で中でも火系の魔法が得意。


 だがフローレンスと同じようにレイにかなりの好意を持っている。

家に馴染めなかった頃、レイが前世の知識で作ったクッキーを上げたり、話を聞いたりして家に馴染めるようにしたのもあって彼に兄以上の感情を抱いている。魔法が使えないのにもかからわず諦めずに努力し続けるところも尊敬している。

……なおレイ本人はラウラから向けられている感情に全く気付いていない。


 朝が弱いレイを起こすのが彼女にとっての日課。そして起こした後、一緒に登校する。レイが高等部に上がったあと一緒にいる時間が少なくなり、少し落ち込んでいる。好きな物はレイが作った甘い物、特に初めて作ってもらったクッキーが特にお気に入り。もらったクッキーを両手でむしゃむしゃと食べる。




ミラ・ルネフ 妄想力豊かな騎士娘


 メインヒロインの1人。レイとは同い年。父親が国の騎士団の団長なのだがレイは“女のくせに”とか“騎士やるやつなんておかしい”なんて言った挙句、彼女が尊敬する父親の事を馬鹿にされて校内でレイの首元に剣を突き付けた。その場はなんとかなったがそれ以降、ミラはレイの事を強く恨むようになった。


 この世界ではレイとの出会いは彼女が恋愛小説を自分の机に忘れてしまったのを偶然レイが拾ってしまい、その様子をミラが誤解してレイを追いかけまわしたことがきっかけ。それ以降は普通の友人としての付き合いが始まった。好きな恋愛小説の話をしたり、ミラの鍛錬にレイが付き合ったり、放課後チャスの実家の店に行ったりしている。

……だが彼女自身はレイに恋愛感情を持っている事に気づいていない。大切な存在だと感じているがその感情はがどういうものか理解していない。


 性格は騎士団長の娘という事もあって曲がったことが嫌いな真面目な性格。ただ内面はかなり乙女で、時々変な妄想をして1人で恥ずかしがっている。好きな事は鍛錬、恋愛小説を読むこと、甘い物を食べること。チャスの実家の店には週一で通っており、今では完全な常連。そろそろ店の甘い物のメニューを全部コンプリートするとのこと。




アリーヌ・ベスランド ややヤンデレ気味のママ系先輩


 メインヒロインの1人。レイの1つ上。原作だと彼女に至ってはレイ・ハーストンという人物を認識すらしてない。幾らレイが話しかけても彼女は無視していた。どうやらそれには彼女のお気に入りのティーカップをいたずらで隠してしまった挙句、失くすという事をしてしまったらしい。


 だがこの世界ではレイが彼女を身を張って助けた事がきっかけで彼ののことをかなり気に入っている。日々色々と作戦を練りながら自分の物にしようと奮闘中。正直レイ以外はどうなってもいいとすら考えているが、レイを通して仲良くなったフローレンス達も結構大切にしている。性格は聖母のような包容力で、レイ専門のダメ人間製造機。彼をとことん甘えさせたいのだがレイはその様子に少し恐怖を抱いているのは秘密。好きな物はお茶とレイ。


 得意魔法は攻撃系で、初めて同年代でフローレンスの魔法壁に傷を入れたぐらいの強さ。元々の魔力は人並だったが孤児院で秘密裏に行われていた実験によって魔力が引き上げられた。ただ人工的な強さのため長時間魔法を使っていると魔力が暴走してしまうのでそのため勝負は短期決戦。一度暴走した際にレイが助けたのでそれ以降レイにはとても感謝している。




チャス・アルマンダ   町の飲食店の元気な看板娘


 メインヒロインの1人。彼女は家こそ一般家庭だったが優秀な成績を持っていたため学園には特待生で入った。それをレイはよく思っていなかったらしく“一般市民のお前のような奴がいるから学園の品位が下がる”なんてことを言ったが最後、レイが糾弾される際にチャスは彼が今までやってきた行いを全て調べ上げて学園中にばらまいた。


 この世界ではレイ自身あまり身分の差を気にせず、彼女の実家の店に結構贔屓にしているためチャスも彼を結構気に入っている。彼女自身も平民出身ということもあり学園で浮いていたのでよく昼飯を誘ってくれるレイ、ミラ、トリスケールの3人は大切な存在。無意識に人を誑し込むレイに気を付けているのだが徐々に惹かれていっていることに危機感を感じている。


 彼女の長所は魔力ではなく、情報収集能力。どこからか情報を仕入れてきて、それを使い自分に有利になるように動いている。だが気に入った相手にはそれとなく情報を与えたりする。性格は明るく、誰にも優しいので実家の店では人気の看板娘。




アルト・トリスケール  謎が多い転校生 


 シナリオを頭の中に入れ込んだレイが全く記憶にない転校生。アリーヌと同じように魔力の高さを学園側に認められ季節外れの転校生として学園にきた。


 性格は最初こそぶっきらぼうだったがレイと知り合ったことからテンション高めの明るい性格になった。だが馬鹿でも性格は真っすぐであり、間違ったことはかなり嫌い。自分を少し変な形で助けてくれて、その上助けた理由を聞いてレイに興味を持ち、それからはだいたいレイと一緒に行動している。

……ちなみに学園でのあだ名は初期の頃に暴れまわっていたこともあり“学園の狂犬”と呼ばれている。“学園創立以来の問題児”のレイとのコンビは結構学園側から危険視されている。


 得意魔法は攻撃系。能力は攻撃特化で遠距離か近距離であってもどちらでもやれる。そして元々身体を鍛えており、体術もかなり得意の分類でレイと対等にやりあえる。

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