転生後の世界

ところで今更だが僕が転生した“月丘”の世界の話をしようと思う。




ーーグラデニア王国


 僕が転生した“青い月が見える丘で”通称“月丘”というゲームの舞台はグラデニア王国。国王が政治のトップにいる国で僕の父親はその補佐の国のトップ2の政務官を勤めている。この世界では魔法が生活の基本となっており、魔法が中心となっているが魔力が高い人間は重宝される。

もう一つ、この国で重要視されているのが家柄だ。生まれの家柄が高いほどいい位や職につける。貴族と平民では魔力の差はあまりないため、実際は生まれの家柄が出世に結構響く。


 土地柄としては四季がしっかりとあり、夏は太陽が出て暑いし、冬は雪が降って寒い。ただ国外れにいけば雪国よりの気候や熱帯の気候だったりとそれぞれの各所で気候に特色がある。


 僕達が通っている学園があるのは国の首都アスフェルト。気候はやや冬が寒いぐらいで四季はある。そのため学園や家の庭の花が季節ごとに綺麗な花を咲かせる。

……まぁ冬は寒くて殆ど花が咲かないが。






ーー王立アスフェルト学園



 ゲームの舞台の中心になるのが僕が今通っている学園“王立アスフェルト学園”だ。国の首都の外れに土地があるこの学園は国の中でも有力貴族の子息が通う学園として有名で、中には平民出身で魔力の高さを認められ、特待生として入学する生徒もいる。

学園では初等部、中等部、高等部があり各学年ごとに進級のテストがあるが基本的にそのままエスカレーター式で上がっていく。

……まぁ僕は毎回進級の度にギリギリなのはもう恒例。


 学園の敷地は初等部から高等部があるためか、かなり広く入学したばかりの生徒は迷子になると有名であり、なんなら学園に通って数年の学生であっても迷子になる。学園の施設は学校にあるものは一通り揃っており国の色々な食事が味わえ卒業式の日には卒業パーティーが出来るぐらい広い食堂、国内有数の本の数を誇る図書館、化学室、音楽室、遠方から進学してくる学生のための学生寮、なんならカフェテリアみたいなのもある。


 そしてこの学園最大の特徴は学園の敷地の4割程度を占める庭である。この庭は学園創立当初からあり、季節によって四季折々の花を咲かせて見る人を楽しませる。その庭の各所には小さい屋根がある場所があり、学生達はそこでお茶や話をを楽しんだりする憩いの場だ。


 なお国の貴族がいるので国王の子息がいると思いがちだがどうやら歴代の王子、王女達はこの学園には来ない決まりになっているらしく今まで王子や王女が来たという話はない。


 制服は男女ともにブレザー。初等部、中等部、高等部ではブレザーにある刺繍が少し違い、それぞれの学年ごとにネクタイの色が違う。






ーーハーストン家の屋敷


 僕の家の屋敷は学園から徒歩10分圏内にある広大な土地を持つ屋敷だ。流石国内で有数の権力を誇っている貴族なだけあり大きくて立派な屋敷で敷地内にはそれなりに大きな庭があり、毎日母親が花の手入れをしているが、まぁ母親だけでは終わらないので庭師を雇って手伝っている。庭には噴水もある。


 屋敷の中には家族4人のそれぞれの部屋以外にも住み込みの使用人部屋×4、客人を呼んだ際に通す客間×3、パーティーを開催する際に使う大きめの部屋等など、そんなに部屋いるかと思うぐらいの部屋があり、なんなら何に使うか分からない部屋もいくつかある。僕個人が気に入っている施設はキッチンだ。よくラウラや会長にクッキーを始めとするお菓子を作る際に使うのでキッチンを広いのはとても助かる。

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