大精霊

「人間の子、起きない」


「人間の子を広間に連れてって大精霊様にそうだんしないとっ!」


 眠っている私を、妖精か精霊かに運ばれていて、目を覚ます。とそこには、妖精にも思える小さな生き物だったり、人間の人達がいた。


「え?妖精と、精霊?」

 

 その光景に、思わず言葉を吐き出してしまう。


 「私達のこと、わかってるみたいだね。光の精霊アスカだよ。よろしく」

 

 光の精霊、アスカは私に自己紹介をする。


 「私の名前は、リーシャ・ベルクルスです。よろしくお願いします」


 するとアスカは、何かを思い出したのか、びっくりしてしまう。


 「これは必然なのか、それとも運命なのか?これからリーシャには、剣の稽古や、魔法の練習に専念して貰います。練習は厳しいから、覚悟が決まったら、話しかけて」


 そうやって私は、何の情報も貰えず稽古することになった。


 「光の精霊から、頼まれたから、仕方なく稽古つけていること忘れるなよ」


 彼女の話し方は、暴力的な一面もあるが、剣の実力は、光の精霊アスカが推せる程の実力者であると思う。


 「もっと本気で来い」

 「では行きます。エルさんW魔法 発動」


 私は拳と、拳をいつものようにがつんとぶつけると、体が暑くなり始める。


 「爆炎剣(ばくえんけん)×2」


 両手には、燃え上がる剣を二本構える私を見て、楽しそうに戦うエルとの差は、圧倒的力の差を感じるくらいだった。


 「私が弱い可能性もあります。がエルさん……とても強いですね」

 「おうありがとう。リーシャ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る