ベルク

ベルクとリーシャの戦いは、静かにそれをもって激しい戦いをしている。


水刀時雨すいとうしぐれ


 ベルクは天井へ刀を振ると、雨のように刀が降り始める。


「流石にこれは避けれまい」


 無数の刀はスラトや使用者意外の場所に容赦なく、降り続ける。


「剣と盾を生産します」


 その一言だけで目の前に剣と盾が現れ、盾が勝手にリーシャを守ってくれる。


「なんだ、勝手に守ってくれる盾か。面白い。これならどうだ。水泡爆ウォーターバブルボム」


 盾が刀に触れた瞬間、刀が突然爆発する。 


 その風圧でリーシャは吹っ飛んで木に体を強打してしまう。


「もう立てぬだろ。悪く思うなよさらばだ」


 周囲には盾で吹っ飛ばした。たくさんの刀が散らばっていた。


「人間の少女にもう勝目はない。降参したら被害を与えない約束しよう」


 ベルクのその提案に対し、スラトは不安そうに話に入る。


「ベルク何を考えている。リーシャはな、我等の仲間達を容赦なく殺したんだぞ。許してやるもんか」

「スラトの怒りの気持ちも痛いほどわかる。俺だって友達や家族を殺されて許せない。リーシャにはまだまだ使い道があるから殺さない」


 ベルクはリーシャを殺すことに躊躇ちゅうちょするもスラトは反撃する。


水涙切ウォーターカッター


 攻撃来るのを察知したのか木を使い、立ち上がる。


 次の瞬間大きな地砕きが発生し、そのうちに離脱する。


「スラト大丈夫か?」 

「大丈夫だ、それより何故、見逃したベルク」


 ベルクはリーシャを見逃した理由を教える。


「危険なところ、助すけて下さりありがとうございます。 それで皆さんに怪我けがはありませんでしたか?」

「俺等は大丈夫だ。それに、嬢ちゃんが命をはって魔物を倒してるのに、俺等大人が町で、無事を祈るだけなんて、そんな話申し訳ないだろ」


 中年男性とともに、町へ戻ると、町の人から話しかける。


「無事に帰ってきて良かったありがとう」


 歩いていき町へ戻ると町の人から出会う度、感謝の声をもらい嬉しがる。


「嬢ちゃんに、頼みがあるけどいいか」

「なんですか? 私にできることですか?」

「町の人に、特訓してくれないか?」


 中年男性のお願いに対して、即頷く。


「わかりました。町長にもお願いされております。なので、町長の家に行きます」


「そうだったのか、一緒に同行しよう」

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