第46話:教育観の多様化 ⑬
その背景にあるのが“受験”や“個人活動”という自分たちが今からやりたいことに対する妨害や印象操作などだと思う。
なぜなら、今はデジタル化が進み、どこで自分の行動や言動などが第三者に発信されてしまうか分からない。
そういう意味では「自分のイメージを落とさないようにするために必要な事は何なのか?」や「自分に影響を与えられないように周囲を固めたい」というバランスを取りながら自分の夢を叶える為に必要な事を習得したいという意図も感じる。
そのうえ、子供たちによっては一つのイメージダウンが将来やりたいことをできなくしてしまう可能性を秘めていることも少なくないため、関係性の構築に抵抗を感じて狭い人間関係につながる可能性もあるのだ。
そして、その子供が持っている夢や目標のために親が子供にトラブルなどが起きた際に学校や相手に対して過剰に反応することや相手に「謝れ」や「土下座しろ」などと謝罪や信用・イメージの回復を求める背景に日本における“イメージ社会”の求める理想像があると考えている。
その理由として、現在は“プラスイメージを持っていないと出世できない”、実績を残さないといけない“など社会における個人評価がその人の人生を左右する。
そのため、相手が受けるイメージを良くするためには“実績”などの目に見える社会評価をどれだけ増やし、学校の“成績”などの知的評価をどれだけいいものでそろえるかを追ってしまうのだ。
私は教育観の違いは家庭環境の違いだと思うが、そこで子供たちの評価を決めるのではなく、先見性をもって評価し、必要な指導を行いながら子供たちの可能性を伸ばすことが社会を成長させることにもつながっていると思う。
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