9 最高の一日

「和哉、おっはよー」

「一輝おはよう」

約束していた日曜日。

俺は、楽しみ過ぎて予定より十分も早く来ていた。

それは、一輝も同じだったらしく、俺が来て、一分もしない内に来た。

「和哉、今日楽しみだね」

「うん」

八時五十五分、集合時間より五分早く、全員集合した。

「全員集まったな。じゃあ今日は、どこ行く?」

今日の進行役の三年生、海(かい)兄ちゃんが(別室登校の間では、兄弟みたいに、先輩を兄ちゃん、姉ちゃんと呼んでいるんだ。)

みんなに聞くと、一輝が、

「ボーリング行きたい。」

と言った。

ボーリングそう言えば、最近行ってなかったな。

久しぶりに行きたいな。

「ボーリングでいい?」

海兄ちゃんの言葉にみんなは、賛成して、ボーリングに行くことになった。


「よっしゃ!」

俺が投げた一球は、綺麗にピンを全部倒した。

席に戻ると、

「和哉、スゴイじゃん、ストライク!」

「ありがと」

一輝と話していると、

「和哉君、おめでとう!」

「カッコ良かったよ!」

みんなが次々と褒めてくれた。

「ありがと」

こんなに楽しい日なんて、いつぶりだろう。

みんなに会えて良かった。

心からそう思った。

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