7 また行きたい
俺は、あっという間の時間を過ごした。
何の教科をやるのかは自由で、分からないところは、担当の先生に聞いたり、友達に聞いたりできるし、何より楽しかった。
授業の時間は、チャイム通りで、休み時間もチャイム通りだった。
休み時間は、みんなが話しかけてくれたり、一緒に遊んだりして、一人で本を読んでいたあの頃が嘘みたいだった。
四時間目が終わるとみんなが帰る準備をしていて、
「みんなも午前中で帰るの?」
と一輝に聞いてみると、
「この教室では、給食は食べないから、みんな午前中で帰るんだ。」
と教えてくれた。そのとき、先生がフリールームまで来てくれた。
「どうだった?和哉。楽しかったか?」
先生の問に俺は、
「とっても楽しかったです。」
とはっきり答えた。先生はとても嬉しそうに
「それは良かった。」
と言った。俺はみんなに向かって、
「今日はありがとう。また来てもいい?」
と聞くと、みんなは、声をそろえて、
「もちろん!待ってるよ。」
「また明日」
俺はそう言って、家に帰った。
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