第3話 狭間の神

 陽子半径超フェムトメートルの領域を介しサブ・フェムトメートル(1000兆分の1メートル未満)の探求を続け、窮極の異能を目指すアトラの人々。しかし、今なお、フェムトの力とアトの力とが支配するその微小領域に実効的(または能動的)に介入するすべを彼らは有しない。

 悠久の時の探求を経てアトラの人々は、その微小領域を支配する存在を「狭間の神」と仮称するようになった。


 あくまで、暫定的な探求戦略として、ではあるが。

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