168話 主と奴隷で問題ないらしい

 こんにちは!優姫です!海くんのアイスケーキでキアリーさんとネイとエレンティアが一口で撃沈されて、サイオンは愛という根性で半分食べました。残りは私が食べたよ。海くんに抱っこされてあーんされました。一口で気絶して、そのまま追加のあーんで、不味さに意識が戻りまた気絶する。新手の拷問でした。なにあの不味さ!?

 

 

「カイはミレーナ気に入ってるよね?強いし完全に部下にしようよ!もう僕の部下にして連れてきたけどさ」

 

 ん?あの、頭おかしなテンションをコアルームに連れて来たの?海くんには服従してるみたいだけど、危険は無いよね?

 

「豚小屋の豚が用意してないから、家なしだったな」

 

「海くんちょっと論点がズレてるよ。強いのは間違い無いし、話くらいはしてみないとは思うけどね」

 

 サイオンの後ろからミレーナが顔を出す。

 

「キャハハハ!ミレーナ参上!!」

 

「帰れ」

 

 海くんのノータイムノーシンキングなツッコミ?が入る。思ったよりも仲良さそうだね。

 

「キャハハハ!早すぎだぜ、なぁミレーナと子作りしよう」

 

「一番最後で、気が向いたらな」

 

「ハァハァ、ご主人は分かってるな!キャハハハ!最後っていつだ?」

 

 これは完全にドMしかもハードプレイ、放置プレイまで対応の変態中の変態だわ。何をしても喜ぶという究極無敵な存在だよ。

 

「最低でも優姫が大人になるまではお預けだな」

 

「はぅ(*´艸`*)海くん!?いきなりは卑怯だよ!?」

 

 うー、顔が暑くなってて、絶対に真っ赤になってるよ。

 

「キャハハハ!エルフがお「煩い」黙るぜ!!」

 

 ミレーナが海くんの一言で沈黙します。そして海くんの流れる様な動作で膝の上に、私は優しく座られさせられる。嬉しいけどさ、アイスケーキの刑と全く同じ場所なんだけど!?

 

「あわわ、ケーキはやだよ!!味覚がまだバグってて何食べても美味しいモードなんだからね」

 

 海くんは優しく頭を撫でてくれます。

 

 そしていつの間にか隣にサイオンとキアリーさんが座ってる。ネイは歪曲魔族の事後処理で仕事中で、エレンティアが居ないのはいつものことだよ。魔法の研究をずっと個室でしてるからね。

 

「忘れた頃に食べるか?」

 

「一生忘れたくても忘れない衝撃的な味だったからね。不味いとか破滅的なとかすら超えて、表現が思いつかない形容し難い冒涜的な何かだったよ」

 

「なぁ、早くしないとミレーナお婆ちゃんになっちゃうぞキャハハハ!」

 

「どうして私と同じように作ったのに、カイ様が作るとあんな味になるのでしょうか?」

 

 キアリーさんのアイスケーキは至高の美味しさだったよ。

 

「俺には違いが判別出来ないから分からないな」

 

「おーい!ミレーナがここにいるぞ!!なぁ返事してくれよ」

 

 さすがのドMも放置プレイ、イチャイチャ見せつけコースはハァハァしないらしい。

 

「後10年は待て」

 

 これは、嫌いじゃなくて、海くんのおもちゃにされてるね。しかも扱いは不潔てっぺんハゲドワーフよりも酷い扱いと来たものだ。

 

「なぁ10年はなげーよ。どうにかしてくれだぜ!キャハハハ!」

 

「あんなこと言ってるが、サイオンはどう思う?」

 

 ここでサイオンに投げる!?海くんよ。ドMの扱い上手すぎない?だってサイオンと言えば海くん至上主義なんだよ。絶対に普通な回答はないよ。

 

「カイが、待てって言うなら待たないと駄目じゃん。でもお預けが辛い気持ちも、理解するし、そうだなぁ・・・部下は僕だし、奴隷とかで働いてたらご褒美あるかもよ」

 

 サラッとミレーナを下に置くサイオンすげぇ。でも皇女様と族長ならサイオンの方が偉いから、これでいいのかな?

 

 それだと海くんは皇帝か?

 

「おぉ!!サイオン様天才か!?主の奴隷としてミレーナ働くぞ」

 

「ドMも、ここまで徹底してると可愛げあるね」

 

 私の素直な感想だよ。胸のサイズライバルというよりは海くんのおもちゃで、ちょっと共感もするかな。

 

「めちゃくちゃ可愛いエルフに褒められたぞ!ミレーナの時代が来るな!キャハハハ!」

 

「会話になってないですね。私は、苦手なタイプです。」

 

 キアリーさんはダメなんだね。私は前世のオタクとして変態に触れてきたけど、ここまでのドMはキャラとしても稀だし、普通は付き合えないか。

 

「最初の命令は、みんなと仲良くなれ」

 

「なんですと!?ミレーナ何故か避けられて、仲良く出来ないだぞ!キヤハハハ!なんでだろうな??」

 

 海くんは鬼畜命令かと思いきや優しさを忘れないし、かっこいいね。

 

「その喋り方を直せば良いと思います。」

 

「大丈夫だぞ!!キャハハハ!直してもドン引きされるからな!なんでみんなミレーナの楽しいが、分からないのか不思議だぞキャハハハ!」

 

「キアリーさん、これは頭おかしい何か別のこういう生き物として接しないと、意味不明なだけだよ」

 

「そのようですね。善処します。」

 

「頼むぞ!キャハハハ!」

 

 うん騒がしくなるけど悪い奴じゃ無さそうだね。海くん奴隷だし、酷い目に合わさせる仲間だし、DPに余力はあるから、こっそり不老くらいはしてあげようと思うよ。

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