164話 決戦直前

 こんにちは!サイオンが海くんのハーレムメンバー増やす気何だけどミレーナって制御不可能だと思う優姫だよ。

 

 

 海くん特製迷路から、砲撃ゾーンの変わり目で海くんとサイオン、エレンティアが待機しています。

 

 サイオンはアサルトライフルで武装してるよ。弾丸も大量にあるし予備も持ってる。足りなければDPで補充も可能だよ。

 

 エレンティアは付与魔法をマックスレベルでやって、今は対人戦用にステータス値とスキルを組み替えてる。ステータス魔法にハッキングするって本当に反則だよね。

 

 海くんはアンチマテリアルライフルの枠を逸脱した改造狙撃ライフルと、取り回しの良いアサルトライフルの装備だよ。

 

 サイオンは後ろに離れて援護、エレンティアと海くんが前衛の陣形をしてる。もちろん私の76ミリ速射砲もいつでも使えるよ。

 

「ユウキ様、ネイ様、ハーブティーです。少し緊張を和らげる効果がありますよ。」

 

「キアリーさんありがとう。もうすぐ海くんとミレーナが出会うよ。おぉこのハーブティー美味しいね」

 

「お口に合って良かったです。」

 

「カイ様に情報はお伝えしましたけどー♪話し合うつもりがある相手ですかね?ー♪」

 

『キャハハハ、愛しの彼よ!!ミレーナが魔王ぶっ殺してここまで来たぞ!子作りか?死合か?なぁ早くやろうぜ』

 

『そこから先は侵入者として排除するぞ』

 

 海くんすっげーあのテンションに動じないの?

 

『ハァハァその冷たさたまらん!濡れちまうぜ』

 

 ミレーナとお付きのゼースト、続いていた歪曲魔族達は立ち止まる。

 

『神託で歪曲魔族を滅ぼすらしいが、なにか知ってるか?』

 

 海くんスルーなの?ツッコんであげて!!卑猥だけどさ。

 

「話し合いになってますか?完全に噛み合ってない気がします。」

 

『キャハハハ!ナンダそれ?ゼースト知ってるか?』

 

『ダークエルフが何やら神託を受けたらしい程度です。理由も思い当たりません』

 

「あの世話役はー♪普通に交渉出来そうですねー♪」

 

「あの人はおかしく無いからね」

 

『そうか、ならいい。こっちとしては攻略を諦めろ。それが出来ないなら殲滅する』

 

『雇い主がいますから、そう簡単に諦められません』

 

『なら勝手にしろ。進めば殺す』

 

 ゼーストと海くんの交渉は決裂かな?サイオンが譲らなかったから、交渉の場を設けたけどやっぱり上手くいかないよね?

 

『キャハハハ、攻略諦めてもいいぜ!ミレーナとサシで勝負してそっちが勝てたら歪曲魔族は全員捕虜だぜ!キャハハハ!これなら契約違反じゃ、ないよな?』

 

『まぁ、敗北して捕虜になれば契約失敗ですが違反ではありません。しかし我ら全員の命と財産を保障してもらえるので?』

 

「捕虜って殺されないよね?」

 

 確か捕虜を殺すのは戦争犯罪じゃなかったけ?

 

「捕虜というか戦争奴隷ですからー♪どうなるかは捕まえた側しだいですー♪財産は普通に略奪しますよー♪」

 

『捕虜の生命と財産、人間らしい最低限生活くらいは保障してやる。その代わり生活費は払え。長くなるなら仕事くらいは用意してやる。そっちが勝ったら何を要求する?』

 

『ダンジョンコアの破壊です』

 

「げっ負けたら終わりじゃん。うーん。サシでもダンジョンのトラップは関係ないよね?砲撃しまくるか」

 

「ユウキ様それはどうなんなのでしょうか?歪曲魔族にバレることはないと思いますが・・・カイ様が怒りませんか?」

 

「海くんなら優しいから大丈夫だよ」

 

「ユウキ様には激甘ですからねー♪せいぜい遊び相手にされるくらいですよー♪」

 

「そうでした。なら負ける可能性はほぼないでしょう。」

 

 念の為オーバーバースト弾を使うか。あと遊ばれるのはかなり体力的にも精神的にもキツイんだよ?

 

『そうだな、俺のシャートケーキを1つ気絶せずに完食して、気絶せずに10分耐えるとかどうだ?』

 

『キャハハハ、食いたいけど、そんなの勝てるかぁーーー!!』

 

 ミレーナが叫んでる。そりゃそうだよね。

 

「海くん、一方的な狙撃もどうかと思うけどさ、その勝負は勝っても負けても拷問だよ」

 

「カイ様は誰彼かまわず遊びますが、彼女を思ったよりも気に入ってる様子ですね?」

 

『受けないなら、勝負せずに殲滅してもいいのだが?』

 

『うがーーー!サシの死合にしようぜ!!場所はそっちが決めていいし殺されてもいいぜ、キャハハハ』

 

「カイ様ー♪交渉上手いですー♪何も手札を切らずに譲歩させましたー♪」

 

「負け確定の勝負やるよりはどんな不利でも他の条件探すって。うーん、海くんはミレーナを気に入ってるのかなぁ?壊れても死んでいい玩具なのか、気に入って遊んでるのかで、変わってくるよ」

 

『仕方ない。30分間ショートケーキを護りきれるか、食って気絶しないで、耐えたらそっちの勝ちでいいぞ』

 

『くっ!30分間の耐久かぁ!キャハハハいいぜ。受けてやるぜ』

 

『そうか、なら準備するから明日またここに来い』

 

「速射砲でケーキ諸共消し飛ばしていいよね?」

 

「カイ様が止めることはないでしょうから、良いのでは?」

 

「うん、そうするよ」

 

 こっそりレールガンも用意しとこうと心に決めました。海くんは、気にしないけど、皆は海くんの近くで使いたくないみたいだしね。

 

 銃も砲撃もレールガンも海くんに当たれば同じことだと私は、思ってるんだけどね。どれも当たることはないと思うしね。


 でもレールガンは、海くんに大怪我させたから嫌みたいなんだよね。みんな気にしすぎだよ。

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