161話 ねぇ?もうちょっとあったよね?
ヤッホー!!たまには村に遊びに来てる優姫だよ。
海くんは護衛?としていて、ミュウニーちゃんの宿兼レストランの個室でお茶してます。すっかりミュウニーちゃんは海くんの愛人に収まってます。
「このコーヒー美味しいね。いつもより香りが良くてスッキリしてる気がするよ」
「今日のはコピ・ルクアですよ。香りと飲みやすさが特徴です」
「へぇー、今度取り寄せようかな」
コーヒーを堪能してこのコーヒー豆がDPでいくらかな?とか考えていると、貸し切りなのに人が入って来る。
「すみません、ここは貸し切りなので他のところでお願いします」
すかさずミュウニーちゃんが対応する。最近はミュウニーちゃん以外にも働いてるから、接客も問題ないよ。
「かたいこと言わないでさー、ミレーナも混ぜて・・・・・・」
海くんをみて固まる小柄な女の人。胸のサイズ感が私と被ってる!?これはライバルか?
「おおぉ!!格好いい!ビビビッと来た来た来たぁ!なぁ子作りしようぜ」
「ミレーナ姫様?いきなり何を口走ってるのですか?」
老年の仕事が出来そうな執事ポイ、ナイスガイな男性が小柄な女の子に話しかける。
「ミレーナの運命の人をみつけたぞ!なぁ、なぁ早くミレーナと子作りしようぜ」
「断る」
海くんが一刀両断に切って捨てる。海くん的に相手をしても、楽しくないらしい。
「この男が強いのですか?とてもそんな気配は感じませんが?」
「えー、めっちゃ絶対強いし、なにより格好いいだろ?」
「ミレーナ姫様の感性が理解出来ないのは、今に始まったことではないのですが?」
「お客様、ここは貸し切りなので出て行って貰えますか?」
「おっと、それは申し訳ない。私は、歪曲魔族の族長の世話係のゼーストと申します。こちらは、族長のミレーナ姫様です」
「ミレーナだぜ!なぁ子作りがだめなら、死合しようぜ」
「弱そうだし、おもしろくなそうだし断る」
「キャハハ最高!!でもミレーナ強いからな」
酔払いかと思うくらい急に笑いだしたよ。でも歪曲魔族って話し合えて理解しあえたら別だけど、基本的には殲滅するつもりなんだよね。
「魔王殺した奴を相手にしたことあるし、別にどうでもいいな」
ゲーヘルね。あいつは強かったというか武器が海くん糧になって、ものすごく海くんが強くなったよ。海くんは射撃が上手いとかより、吸い込まれるように当たるよね。
野外で5キロ先の動いてる人間に連続して、ヘッドショット決めれるらしい。実戦は半分の2500メートルらしいけどね。
弾速がいくら早くても空気抵抗で減速するし、風や重力の影響、光学的なずれや湿度さらには気圧、コリオリ力、的の動き、銃の誤差、弾の誤差、火薬の状態、衛星の位置などなど他にもたくさんの要素を計算して初めて当たるらしい。魔法で銃を改造強化しても、計算らしいよ。
サイオンが言うには、そんなに遠いとだいたい山なり撃つし、遠すぎて弾着に時間かかるのに当たる方がおかしいらしい。サイオンが狙撃出来るのは時間かけて狙っても10分の1の500メートルが限界らしい。それでも隠れててサイレンサー使えば2500メートルなら反撃されないから屋外では十分って海くん言ってた。
エレンティアと組むと風魔法で完全防音で、狙撃するから反則だと思うよ。
そりゃ少々強くても、そもそも反撃させないから海くんは負けないよね。
しかもラスボス部屋は、延長して現在5000メートル、室内だし地下深くだから、風もなくて、気温も安定してるよ。そうなるとヘッドショットどころか眉間ショットを、狙われるよ。私が歩くと1時間以上かかるんだから海くんがおかしくて、サイオンが正しいと思う。
「わかった、お前らちょっと魔王の首を落として持って来るぞキャハハ」
「ミレーナ姫様、今の仕事はダンジョンの攻略と破壊なんです」
「期限あんの?」
「定められてはないですが、流石に魔王刈りに行くのは、寄り道を超えてるので損害賠償もありえます」
「魔王ぶっ殺して文句も何もないしょ?キャハハハ」
「魔王を倒しても、契約は契約ですよ?」
「ブ~どうにかならない?勝手に魔王ぶっ殺そうぜ」
「そうですなぁ、ミレーナ姫様だけで魔王を相手にして、残りの人員でダンジョン攻略を進めれば文句は言われないかもしれません」
「良しそうしよう!なぁ、ミレーナが魔王ぶっ殺して来たら遊んでくれるよな」
「早く出て行け。出ていくなら、そして魔王殺したら手料理食わせてやる」
海くん貴方は鬼ですか?なんでご褒美に見せかけて拷問する気なの?
「うぉぉ!その冷たい態度最高すぎぃる!そりゃいい男の料理のためにす、ぐぶっ殺してくるぜ!なぁ1番近い魔王ってどこにいる?」
こいつ変態というか混沌タイプかぁ。ヤンデレさんかドMかで全然違ってくるなぁ。どっちだろ?
「ミレーナ姫様、シバル王国に魔王の領域と接してる所はないです。1番近いのは隣国のスケルトン系の魔王かと思います」
「骨か、楽勝だな。よーしミレーナが帰ってくるまで攻略してるふりしてろよ!ちょっと魔王の頭蓋骨持ってくるからな。じゃあな」
ミレーナは嵐のように去っていきました。
「なんなのあれ?嵐みたいな人だったね」
「単騎で魔王殺したら、勇者様とか大賢者様レベルですよ。大賢者様もこちらの味方ですが・・・」
ミュウニーちゃんが心配してくれる。
「道中を乗り越えられても歪曲魔族は被害甚大、最後は俺が相手するし大丈夫だ」
「なら良いのですが・・・」
「大丈夫、何しろこっちには魔王を、一撃で殺せる大技があるしね」
あのレールガンに耐えられるわけないよ。海くん狙撃を掻い潜りながらレールガンに対処する。しかもダンジョンを攻略した直後とか絶対に無理じゃん。
「分かりましたけど、無理はしないで下さいよ」
ミュウニーちゃんの心配を嬉しく思いながらも、ミレーナは魔王に殺されると思ってました。
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