143話 劇薬が混合そして爆発
私の家族を物扱いされてイライラしてる優姫だよ。
キアリーさんがご飯をあんまり食べられなかったから皆のために軽食を作ってくれました。
「やっぱりキアリーさんのご飯が一番美味しいよ」
「ありがとうございます」
なぜキアリーさんがわざわざ料理したかというと、海くんが疲れてて、食べたら少し休みたいと言ったからです。
夜も寝れない海くんだけど休息が不要なわけじゃなくて、道中警備を不眠不休でやってくれたから、休息は必要なのです。バンパ王国のメイドさんに持ってきてもらうよりキアリーさんが作った方が早いと言うことで、食材とかはDPで用意して作って貰いました。
そして海くんはキアリーさんと休息モードです。海くんはキアリーさんが一番落ち着くらしい。サイオンには何か少しでもあったら呼ぶように言ってたよ。
「ユウキ、カイが疲れてるのもやっぱりこの国が悪いよね?」
「呼び出したのはあの王様でしょ?悪いのは王様かな?」
「ならあのアシ元宰相も悪くない?」
「分かる!ムカつくよね!!面白いお爺ちゃんかと、思ったら迷惑なお爺ちゃんだったし、貴族もサイオンを物扱いするし、ありえなく無い?」
「僕はカイが僕を見てくれたらそれでいいから、貴族は僕の邪魔しなければどうでもいいかな」
「えーなんかサイオンを幽閉して王様と子供産ませるとか言ってたよ」
「はぁ!!なにそれ!!そんなの最悪じゃん!!ねぇユウキなんとか僕達でしようよ。カイも疲れてるしこっそり解決したら良くない?」
「解決ってどうしたらいいかな?そうだ!!いっそ城を乗っ取る?」
「そんな事出来るの?」
「たぶん出来るよ。ジャジャン!念の為持ってきたほとんどのDPを入れた未設定のサブダンジョンコア!これでこの城をダンジョン化しちゃわない?」
「おー、ユウキ名案じゃん。ダンジョン内なら無敵だよ」
「よーし海くんを起こさないように、中ボス部屋に設定して・・・洞窟じゃないだと!?むぅどうにかならないか??探せ裏技!!・・・よっしゃ出来た!!地下から繋がっててる室内は洞窟だよね!!さぁ、城を乗っ取るぞ!!ムム今度は侵入者扱いでバンパの兵士とかメイドさん、シバル王国の人もだめなのか・・・しゃーないブッ殺すか」
「えっユウキ大丈夫?」
「大丈夫だよ。シバル王国の人達はダンジョン化したところに逃げてもらって襲われないようにするからね。DPを大量消費するけど、バンパ王国の貴族を殺してDP回収♪」
先ずは目の前にゴブリンの強い奴を10体召喚!
「ユウキこれ全部エンペラーとエンプレスじゃん」
「先ずは廊下を制圧してダンジョン化、ダンジョン化した所に誘い込んでDP回収そして制圧領域を増やすよ!女は突貫!!」
「おー!これなら殺れる!今夜のうちに制圧しよう!」
あっさりゴブリンエンペラーとゴブリンエンプレスは廊下を無人化したのでダンジョン化します。そして作戦通りに半殺しで連れ込みとどめを刺してDP回収。
「キングとかジェネラルも追加っとダンジョンも拡大〜!順調だね」
「えっとユウキそれはやりすぎじゃない?」
「中途半端にやるから怒られるんだよ。もっとやれば大丈夫。なぜかやりきれば怒られないよ」
「えっそれは呆れてるのか、驚いてるかじゃない?」
「怒られなければいいの!!!更に女は突貫よ!!タランクトも外に追加っとシバル王国の皆を守ってね」
「あれは種類はなにかな?デスでもアーマーでもないよね?」
「パワードアークタランクトらしいよ。いっぱい食べるけど強いんだって、エレンティアがドン引きしてた」
サクサクとバンパの兵士の鎧ごと貫通する攻撃力と矢も魔法も通じない防御力、巨体に見合わない速度と穴はないよ。弱点は巨体だから目立つけど、城の中が手薄に成ればゴブリンの制圧が捗るよ。実質弱点はない!!
「うげぇ軽食で良かったよ・・・兵士を食べてるじゃん」
「ミュウニーちゃんよく分かってる♪スモールタランクトに案内されて避難してるね。よーしヘヴィアークタランクトも追加っとお城の外で目立って敵を引き付けるんだよ」
「ちょっと!!パワードが城壁ぶっ壊してる!止めないとやばいよ」
「えー街を守る城壁じゃなくて城のだし、大丈夫じゃない?目立てば目立つほどゴブリンの制圧が楽になるし、シバル王国のキャラバン隊の皆も安全になるよ」
「そういう問題じゃないって・・・ん?そうなのかな?」
ヘヴィアークタランクトも兵士の攻撃なんて蚊に刺されたよりダメージがないみたいでカウンターで次々に倒してる。
「お城も1割くらいはダンジョンになったよ!絶好調!!」
「こうなったらちょっと壊れてるけどお城をカイに捧げようよ」
「海くんがいらないならネイに任せたらなんとかしてくれそうだよね」
「元女王だし、城の一つくらいはなんとかなるよね」
サイオンものってきたしどんどんいくよー。
「メイドさんはかわいそうだし、抵抗しなければダンジョン化した部屋に閉じ込めよう。人員追加っと」
ゴブリンはたくさんいるしジェネラルがいたら素直に従うし便利だね〜。
「いるだけでDP収入ゲットしてるじゃん!ユウキどんどんやっちゃおう」
ゴブリンは抵抗されたら半殺しにして、無抵抗なら引き連れてメイドさん達をダンジョンした空き部屋に入れて閉じ込めます。
メイドさんが居なくなった部屋をダンジョン化していき、制圧範囲を広げます。もちろん外も広げてるよ。洞窟の定義ってどうなってるの?外はDP収入は流石に無いみたいだけどね。
「ん?なんか村とかエルフより1人あたりのDP収入多くないかな?なんでだろ?でも今は都合がいいね」
「おおーユウキ上手くいってる!ゴーゴー!!相手が立て直す前に決めちゃおう」
「そうだね。考えるのは後!!女は突貫!!タランクト増やしつつゴブリンもこっそり増やすよ」
「ユウキの操作早くない?何してるかも何表示かも、そもそも文字が読めないし、さっぱり分からないよ。たぶん制圧しながら適時魔物を召喚して、様子見て指示も出してるよね?僕と会話もしてるしさ」
「暇だし毎日ダンジョンメニューばっかりイジってて慣れてるだけだよ?報告を短い日本語の文字化して読みながらやってるだけだよ」
リアルタイムのゲームってこんな感じじゃない?通知(魔物の報告とか)がガンガン来てどんどん処理するだけだし相手が弱いから簡単だよね。
「ちょっとだけユウキを見直したかも」
「ちょっとなの?まぁ私は働きたくないし、見直されすぎても困るかなぁとっやったれ!!よーし制圧成功♪遊ぶにしても当分旅行もいらないや。ダンジョンマスターだし引きこもってよう」
こうしてバンパ王国の王都セルファナスは未曾有の人災に襲われたのだった。
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