127話 チート兵器爆誕

 ファンタジーってヤバすぎるよね?銃弾を弾くとか驚きの優姫です。



 銃の攻撃って剣で止められる事に衝撃を受けたけど、最後は剣が折れて海くんの勝ちになりました。海くんが折りにいったのか、たまたま折れたのかは分からないけどね


「ミスリルの剣が砕けるなんて、信じられない・・・」


 レイナ女王陛下がなんか違う驚きをしてます。


「ミスリル製の剣ってもしかして高級品?」


 ミスリルって作品によって違うけどさ。確か魔法適正が高かったり、オリハルコンの劣化金属だったりするけど、安くはないよね?


「高いも何もシバル王家では1本しかない最強の宝剣でした」


 ゲッ海くん何をブッ壊してるの!?宝剣はヤバイよ!!


「えっとごめんなさい、あっ海くん!さっきブッ壊した剣の破片を回収出来る?」


 キーナン近衛騎士団長より早く帰って来た海くんにお願いします。


 ダンジョンで回収出来るけど、転移系はDPをバカ食いするので出来るなら運んだ方が安上がりなんだよね。海くんはすぐボス部屋の配置に行ける変わりに近衛騎士団長は長く歩かないといけないし、海くんには頼みやすいからね。


「全部か?細かい破片までなら少し時間かかるぞ?かまわないか?」


「なるべくでいいよ」


「了解、ちょっと待ってな」


「まさかミスリルを直せるのですか?鍛えられたミスリルはドワーフでも復元出来ないのですよ!?」


「試してみるだけ、だけど直せるとは思うよ」


 ダンジョンの能力っていろいろ制限も有るけど、制限さえクリアすればなんでも出来るんだよね。主な制限はダンジョン内にあること、マスターの想像力と知識が及ぶ範囲であること、DPが足りること、魔法で実行可能なことくらいかな?


 剣はイメージというか実物がたくさんあるし、素材もミスリルだけどダンジョン内にあるし、DPはエルフのおかげで収入には困ってないよ。不老不死はまだまだ収入が必要というか一月で1人4千億DPだから2兆4千億DPだから不可能な気がするけどね。経費だから超えないと貯めてどうこう出来ないし、レイナ女王陛下にはまだまだ人を送り込んで貰わないとね。


「ダンジョンマスターとはいえ不可能だと思いますが・・・気持ちだけ受け取っておきます」


「僕もミスリルの装備が直せるのは聞いたことないよ」


 サイオンも不可能って思ってるみたいだね。サイオンはさっきまで海くん見てとろけてたけど復活したのね。


 村長さんは空気のように近衛騎士団に紛れてるし、キアリーさんはメイドとして静かに立ってるし、エレンティアは当然のように研究してていない。


「ダンジョンマスターがおかしいのは知ってますが、さすがにミスリルの再加工は不可能でしょう」


 ネイも不可能って言ってるし無理かな?暫くして近衛騎士団長のキーナンさんとミスリルの破片を集めた海くんがほぼ同時に帰ってくる。


 海くんは本当に仕事が早いよ。これは私も頑張らないとね。


「すみません陛下、力及ばず負けたばかりか宝剣を破壊してしまいました」


「ダンジョンの力をこれだけ知れたのです。必要な経費でしょう」


 何か深刻なトーンで話してるけど、そっちは任せてダンジョンメニューからミスリル剣の修復は出来・・・ない!!

 ならインゴットには戻せ・・・る!?戻したミスリルインゴットを剣に加工出来た!?ん?修復だとあった付与が無くなってるのか。なら付与は・・・出来そう。


 攻撃力アップに魔法攻撃アップ、防御に魔法防御に・・・ミスリルってスッゲー付与はあんまりたくさんつけると更にレベルを上げて強くしてもたくさん付けれるね。


 とにかく最大レベルで付けまっくてみよう。強度アップに属性は王家だしやっぱり光かな、リジェネも付くかやっぱりイメージ的に光属性強化に斬撃強化もいいね。各種耐性も護衛だしいるよね?


「設定完了!ミスリル剣の修復やってみるね」


「えっ?」「まさか」「試すだけならただかな?」


 ミスリルの破片が長方形のインゴットになり、そこから剣になり、さらに魔方陣というか回路ポイ幾何学模様が光っては消え、また違う幾何学模様が光るというのを繰り返す。


 そして光がおさまりと完成したかな?


「元には戻せなかったから同じ見た目で作り直したけど、良かったよね?まずかった?」


 やっといて後から不安になってきたよ。だってみんなぎょっとして固まってるのは驚いただけだよね?怒られないよね?


「いえそれはありがたいのですが・・・」


「海くんが壊したのを直しただけ、だから無料でいいよ。どうぞ」


 これで大丈夫だよね!?


 ミスリル剣を受け取った近衛騎士団長キーナンがなにやら確認しています。


「やはり、とんでもない数の付与が・・・しかも恐らく高レベルでなされています」


「えへへ、とりあえず強化系と耐性系を付けれるだけ最高レベルで付与を固定しておいたよ」


「もしかして、元の宝剣を遥かに超える伝説級の装備品なのでは?」


「そうなの?えっと強度強化、攻撃力強化、防御力強化、魔法攻撃力強化、魔法防御力強化、斬撃強化、光属性攻撃、光属性強化、自動回復、高熱耐性、冷気耐性、物理耐性、毒耐性、麻痺耐性、石化耐性、気絶耐性、魅了耐性、精神耐性、打撃防御強化、斬撃防御強化、刺突防御強化、全属性防御強化を全部レベル10にしてみたけど?」


「「「「えっっ!?」」」」


「ん?ミスリルっていっぱい付いて楽しかったし、たくさんつけたけどダメだった?」


 頭を押さえながらレイナ女王陛下が説明してくれます。


「その剣だけでスキル数的にはSランクの冒険者に届くと思います。特に守りなら最強のタンクよりも優秀と言えるでしょう。持ちのステータスにはよりますが、全スキルを起動させて、戦闘出来るだけのMPがあれば人類最強に届く可能性があります。もしオークションにかければこの一振りでシバル王国の10年分の国家予算は確実に上回るでしょう」


「ゲッ!?やり過ぎちゃった?」


「ありがたいのですが、この恩の返し方には困ってしまいます」


 高価過ぎるプレゼントもらうと困るみたいなこと?そんなにDPかかってないし、お返しなんていらないけど、強いて言えばDPを稼がせて欲しいくらいかな。


「どんどん人を送り込んでくれたらそれでいいよ。エルフでもまだまだ足りないからね」


「・・・分かりました。遷都の話をなるべく前倒しします」


「何か私がやるとまた宰相みたいにやりそうだから交渉はネイに任せるね」


 何か政治の面倒事の予感がするからネイにふります。


「それがいいと思います」


 本人もオッケー出したしこれで万事解決です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る