084話 デートなのか?それとも修羅場なのか?

 イエーイ優姫だよ♪

 

 

 ラスボスがヤバいダンジョンが明らかにヤバい人物達に目を付けられた頃、優姫ちゃんは珍しく海くんと、ダンジョンの1階の村を訪ねていた。

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ミュウニーちゃん大丈夫?」

 

 海くんは私の護衛という事で来てもらってミュウニーちゃんがメンタル崩壊してたからお見舞い?お詫び?をしに来たよ。

 

 海くんが他の女の子達に、盗られない用ように仲が良いのを見せつけに来たんじゃないよ。

 

「いらっしゃいませ。ユウキ様、あの時はご心配おかけしました」

 

「帰って来ても使い物にならなかったしな、元気になったならよかった」

 

 海くんが言うとおり、村に戻ってもミュウニーちゃんは精神を立て直せてなかったんだよ。後で怒られてないといいけど、大丈夫だったのかな?

 

「カイ様は最強ですから、あのくらい当然なのです。一生ついて参ります」

 

「なんかまだ調子悪い?」

 

「いえ、目が醒めたのです。カイ様は最強なのですから、カイ様が正しいのです」

 

「あ、うん、なんかごめんね」

 

 なんかミュウニーちゃんの精神を屋敷ミキサー攻撃は完全に壊した気がする。

 

「ゲッ、なんでレストランに居るのよ?奥の個室にいなさいよ」

 

 ウレナイ商会の宿兼レストラン?酒場?にエマーシュがやってくる。

 

「ん?デートだ」

 

「あうっ、デデ、海くんと遊びに来ただけだよ」

 

 海くんデートのつもりなの!?確かにちょっとそのつもりも有るからネイとサイオンとキアリーさんを誘ってないけど、バレてる!?海くんなんでこんな時だけ空気読めるの!?

 

「親子デートですか?それは贅沢ですね」

 

 ミュウニーちゃんは親子デートで遊びに来てるという扱いですか。まぁ良しとしましょう。

 

「ふーん、変な仕事を振られないならいいわ」

 

 エマーシュは興味なしか。それは余裕のなせる技か?

 

「優姫は可愛いからな。デートくらいするさ」

 

「うがー!!なんで人前でほっぺツンツンする#&〇」

 

 海くんのほっぺたツンツンからの口の中に指入れられて海くんの指を噛んじゃった。

 

「ほら、優姫が最高に可愛いだろ?」

 

「何で私の服で指拭くの!?海くん酷いよー!こうなれば形振りかまわず女は突貫よ!!」

 

 だって自分で私の口に指入れといて私の服で念入りに指を拭くのは酷くね!?

 

「微笑ましいですね」

 

 ミュウニーちゃん、これは女の尊厳をかけた戦いなのです。

 

「イチャイチャするなら他所でやってよ」

 

「ポンコツウサミミ!イチャイチャじゃないこれは女の尊厳をかけた戦争なの!!」

 

 私の唾液は汚くないのよ!!というかなんで私の服で拭くのよ!!

 

「ハイハイ、分かったけど誰が見ても仲良し親子よ」

 

「うがー!!どうして海くんに当たらないのか!?」

 

 スレスレで避けられて、私の攻撃が海くんに当たることはない。

 

「はぁ聞いちゃいないわね」

 

「カイ様は強くてステキです」

 

 ミュウニーちゃんが海くんに見とれてる!?でもあげないからね。

 

「子煩悩だし、そこら辺の貴族よりよっぽどいい男よね」

 

 あれ?何でそこでガールズトークしてるの?しかも海くんがモテモテ!?やっぱウサミミはライバルか?

 

「顔もいいですし、ネイ様がぞっこんなのも納得ですよね」

 

「私は側室なんて無理だし愛人でいいかな~」

 

「ちょっと!?海くんはあげないからね!」

 

 エマーシュが愛人狙いなんて喋ってるのでツッコミますよ。

 

「おおー姑は怖い怖い」

 

「盗りませんよ。分け合うのです」

 

 エマーシュは私を姑扱いだし、ミュウニーちゃんの分け合うってミュウニーちゃんも入ってるの!?だいたい私が一番若いんだぞ!!前世はもちろんカウントしないからね!!

 

「うー、うー、姑じゃないもん!10歳だもん!女の子だもん!」

 

「優姫は可愛いから大丈夫」

 

「えへへ、パパありがとう」

 

 これで海くんの心はがっちり掴んだよ。何か違う致命傷を負った気もするけど負けるよりはいいのよ。

 

「フッまだ子供ね」

 

「ポンコツウサミミよりエルフの私の方が巨乳になるんだからね!」

 

「大きくなったら改めて言いなさい」

 

「うがー!!女は突貫よ!エマーシュくらえ!!」

 

「効かないわ」

 

「知ってるけどやっぱり理不尽だって!?どうなってるのよ!?」

 

「秘密よ。ヒ・ミ・ツ。私ならSMも楽勝よ、ほら私の身体を好きなようにして大丈夫よ♪」

 

 海くんを誘惑するとは許せん!

 

「えっ、こんな小さな子供にそんな事に言うなんてドン引きするポンコツウサミミだよ」

 

「あーユウキ様と仲良くなってズルいです。私も混ぜて下さいよ」

 

「「どこが仲いいのよ!」」

 

 エマーシュとシンクロしてしまう。仲がいいみたいじゃない。

 

「だいたい私はカイ様に言ったのよ!」

 

「ほら、仲良しじゃないですか。ユウキ様と仲良くなれば外堀は埋まったも同然、そしたら全てを捧げられます」

 

 ミュウニーちゃん、なんかやばい。

 

「なんかごめんね」

 

「なんで私はユウキ様と距離を感じるのでしょう?エマーシュ立場を変わりなさい」

 

「あなたがカイ様が関わるとおかしいからです」

 

「この世の真理です」

 

 ミュウニーちゃんなんか発想がぶっとんでる!?

 

「なんかごめんなさい」

 

「なんでエマーシュまでよそよそしくなるんですか!!」


「忠誠心がガンギマリの騎士より頭おかしいですから」


「ほぉ~エマーシュ覚悟できてますね?ちょっとお使いを頼みますね」


「職権乱用するつもり!?私は悪くないわ」

 

 このほのぼのとした混沌はウレナイさんが帰って来て、場を治めるまで続きました。

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