073話 愛人!?が気になる

 おっはようございます!!今日も優姫だよ。

 

 

 今朝はキアリーさんと海くんがイチャイチャしてたみたいです。

 

 3人で順番みたいですがたまに連続だったり、何人かでイチャイチャもあるみたいです。

 

 イチャイチャした後、キアリーさんとサイオンはスッゴく機嫌が良かったりします。今も鼻歌まじりに朝食を作りに行きました。

 

 私もいつかおっぱい大きくなったらイチャイチャするんだからね。

 

 いつも通りちょっとした嫉妬を静める思考をしていると海くんがやって来ます。

 

「トオイノナンデ伯爵家にちょっと喧嘩売ってきていいよな?」

 

 あっ、これは海くんを止めても止まらないやつだ。完全に遊びたくて仕方ないのね。

 

「いいけど、どうするの?」

 

「ちょっと出掛けて、戦うさ。防衛はサイオンに任せても大丈夫だろ?」

 

「僕に任せてよ!でもカイがいないとさみしいから早く帰って来て欲しいな」

 

 サイオンの様子は飼い犬が番犬としてお留守番を命じられたみたいです。全力で尻尾振ってるのが幻視出来そうなほどです。

 

  実際、奥へ攻略しようとする冒険者なんてほとんどいないし、迷路とサイオンで問題はないと思うよ。

 

「分かったよ。海くんもケガとかに気を付けてね。行くなら確かいい物あったはず、ちょっと待ってね」

 

 魔物遠隔支配リングを海くんにダンジョンメニューから召喚して渡します。

 

 これは本来魔物を一時的にダンジョンの外に出すためのアイテムで、ダンジョンから出ても支配が続きダンジョン内と同じように監視と指示が出来ます。

 

 一番高いやつで100万DPでダンジョンの外に出てから2週間しか持たない上に1つ1体というコストパフォーマンスの悪さです。DPチャージすれば減った期間は伸ばせますが、ダンジョン内でしかチャージ出来ません。

 

 それでも海くんに渡します。最高戦力の海くんなら惜しくないのです。

 

「それならー♪ウレナイに道案内とか移動手段をを手配させますねー♪」

 

 ネイが細かい手配をしてくれるみたいです。ダンジョンの外のことはネイが一番頼れます。

 

 お見送りはダンジョン村までにしようかな。お外はやっぱり怖いし。

 

「たまには私も村に行くー!」

 

 海くんのお見送りに村に行きましょう。嫉妬してたから一緒に行くんじゃないからね。

 

「朝食を食べたらカイ様とユウキ様も一緒にウレナイを訪ねましょうー♪」

 

 朝食を食べてコアルームでサイオンとキアリーさんに見送られて村に向けてダンジョンを登ります。それなりの大きさですがダンジョンマスターはショートカット出来るのですぐなのです。

 

 ウレナイさんの宿兼レストランを訪ねます。

 

「ユウキ様、カイ様、ネイ様ようこそいらっしゃいました。主人を呼んで参ります」

 

 小さいけどウェイターで密偵のミュウニーちゃんが対応してくれます。

 

 名前の順番がしっかり序列順というところに厳しい教育が感じられます。でもネイの方がシバル王国では偉いと思うよ。

 

「いやーおおきに、わざわざおいでになるとはどんな用事ですか?」

 

「トオイノナンデ伯爵にちょっと海くんがお話に行くから、旅の準備をお願い出来ますか?」

 

「お任せくださいな。小一時間で準備しますわー!ミュウニー、旅の準備を自分のとカイ様の分を今すぐしやー!!それでは粗茶しかないですが、ちょっとばかし、くつろいで下さいな。」

 

 あっという間に奥の応接室に通されて、高級そうで美味しそうなお菓子と緑茶が目の前に並びます。

 

 小市民の私はVIP待遇に緊張しそうですが、ウレナイさんの絶妙な気遣いと面白いトークで気になりません。

 

 お茶とお菓子が食べ終わると同時にコンコンとノックされます。

 

「ええでー、入りやー」

 

「失礼します。お待たせしました。いつでも出発出来ます」

 

 もう準備できたらしいです。

 

「いくらかになる?金貨10枚くらいか?」

 

 海くんがお支払金額を聞きます。金銭の感覚は良くわかりません。

 

 銅貨1,000枚で銀貨1枚、銀貨1,000枚で金貨1枚ということらしいです。

 

 日本なら安い物が高かったり、逆に高いものが安かったりと相場が分からないのです。

 

 DPとも連動してないですしね。異世界の経済は難しいのです。

 

「そんなに要りません。支払いは帰って来たときにお願いいたしますわ、かかった費用にちょいと利益乗せて請求しますんで、気にせんといてくださいや」

 

 つまりは、ツケかな?

 

 金貨はサイオンが冒険者を撃退するときに気絶させてダンジョン入口まで安全に運んであげた料金でいただいてます。気絶させたから無断だけどね。

 

 RPGでも全滅したら所持金減るし命の代金ならたぶん財布全部でも安いよね。

 

 それがサイオンから海くんに献上されるのです。ダンジョンではDPでなんでも交換できるし、高いけど金貨も交換できるからお金の使い道なくて、貯まる一方なのです。

 

「じゃそれで任せる」

 

「まいどおおきに!ミュウニー頼んだで、ぎょうさんご奉仕して仲良くなるんやで」

 

「かしこまりました。カイ様よろしくお願いします」

 

 なんでミュウニーちゃん赤くなるのかな?ん?ん?ん?

 

「カイ様に変な虫が、つかなように頼みましたよ」

 

 ダンジョンの外なので、バカぽくないネイもっと言ってやれ!

 

「委細承知しました。カイ様心置きなく楽しめるようにご奉仕致します」

 

 ビシッと敬礼してるけど、心置きなく楽しめる奉仕いたすの!?

 

「任せます」

 

 任せるの!?めっちゃ気になる。私も着いて行くべきだったかなぁ?

 

 ダンジョンからそんなに離れたことないし、お外はマジで怖いのだけどね。言うこと聞かない魔物とか襲ってくるし、壁ないし扉ないしやっぱやめとこう。

 

 だってオークが食事してるとことか、グロくてわざわざ生で見たくないじゃん。

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