071話 マジですか!?
こんにちは!!今回も優姫です。最近私の出番減ってないですか?
重装甲ウサミミの快進撃?ただの無謀?を止められずDPのムダということで戦力を差し向けずに放置してたらラスボス部屋の扉の前にいつの間にか居ます。
情報収集した内容から作戦を考えた海くんがラスボスとして待ち構えてますし、サイオンと作戦も追加で考えていたみたいなので大丈夫だと思います。
ウサミミ巨乳が女のライバルとして増えそうな気がして、罠で殺しきるのが良いのでは?と直感が何度もささやきましたが、その度に防御力を突破するヴィジョンがなくて、DPのムダに終わるだろうとやっぱり予測して諦めてます。
トラップの攻撃力で足りる気がしません。トラップは内容が固定なので調整の要素がないのです。
海くんに色目使って生き残ったら黒光りカサカサ悪魔の草原部屋ヴァージョンをやってもらいましょう。草が餌なので共食いしないぜ!!それどころか繁殖するぜ!!飢え死にしたくなければ草か黒光りカサカサ悪魔を食えばよかろうなのだ。
そして、扉を眺めていたけど、覚悟が決まったのかウサミミ美女がラスボス部屋の扉を開けて、海くんに挑むために入って行きます。
『ラスボスにいどっちょっ!!』
海くんは一気に飛び上がって天井を蹴ると上から先制攻撃を狙っての重力と天井を蹴った勢いを利用した凄まじい威力の一撃です。
もちろんウサミミ美女の発言なんて無視して、空気を読まない殺しにいく先手必勝一撃必殺です。
ペッタンコの敵、巨乳ウサミミなんて滅びれば良いのです。
『あわわ』
海くんの攻撃にビビってるし、転けてるけどノーダメージのようです。
海くんはオークなら軽く一撃で葬るのに本当に防御力というかダメージ軽減だけは高いウサミミです。
海くんはビビってるウサミミの足を引っ張って、ドボン!とボス部屋の水に落とします。
「あれ?ナイフは防ぐのにプールに落ちるのは防げないの?」
「防御力はダメージの軽減ですので元からノーダメージのものは軽減しません。そうじゃないとなにも触れなくなるそうです。神々の恩恵ですからステータスは良く出来ています。」
キアリーさんが解説してくれます。
「でも水に落ちてじたばたしてるよ?ダメージなんじゃない?」
「それは落とす行為がノーダメージなだけでその後は別です。じたばたしてるのはウサミミが無能だからです。」
「キアリーさんがナチュラルに毒を吐いてる!?」
そういえばヴィシリアのことも肉壁としか認識してなかったね。キアリーもSなんですか!?海くんだけでSは十分足りてるよ。
「冒険者として納得がいかない存在ですから仕方ありません。あれでここまでたどり着けるのは認めたくありません。」
海くんが氷らせようとするけどどうやら防御力で防がれるようで少し離れた範囲がウサミミを中心にドーナツ状に凍ってる。海くんが諦めて解凍しても、じたばたして溺れてるように見えるウサミミはどうやら自力で本気で溺れるみたいです。
「・・・その納得がいかないのわかるよ」
なんと言うか技術はないのに防御力だけでどうにかなるのって理不尽だよね。
「でも防御力を鍛えるのは大変な苦労をしたはずですー♪」
ネイさんがウサミミのフォローをするけれど、こちらの攻撃を無効にしてるのに溺れて自爆とかなんなのそれ?舐めてるの?技術を習得した冒険者達の苦労は無意味かと思わせる存在で納得がいかないよ。
なんとか死にかけながらも海くんのいる足場にしがみつくも海くんは頭をゆっくり押します。
『ちょっと沈むから!やめぶくぶく~』
海くんの腕力により水没するウサミミ。
「ギャグなんでしょうか?それとも戦闘なんでしょうか?」
キアリーさんが困惑してるよ。可笑しいでしょあのバグウサミミ。
「これは・・・ギャグだよ」
キアリーさんこれは戦闘ではない。
再びウサミミはもがいて海くんの手から逃げるとまたしてもじたばたと溺れ始めます。
いや足場に近づいているので泳いでいるのでしょう。
あの様子は海くん戦闘にならなくて遊ぶかな?
『強いようでめちゃくちゃ弱いな』
海くんが珍しく戦闘中に意味無く呟いてます。これはもう海くんのオモチャにされますね。これは、草原部屋で黒光りカサカサ悪魔と追いかけっこしてもらうか。
ウサミミは再び足場に根性でしがみつきますが、海くんにウサミミを固結びにされてそのまま頭を押されて沈められます。
『痛い~!?イタイ~!?やめれ~ぶくぶく』
なんとかウサミミの固結びを溺れながらも手を使いほどいて再び足場にしがみつきます。
『美女の耳を結ぶって酷くないですか!?』
「クスッふふっ」
「ウサミミを結べるって大発見ですぅー♪くふふふ」
さすがにキアリーさんも耐えられずに口元を押さえて後ろを向いてしまう。ネイはわりと素直に笑ってますね。
『ウサギの耳が結べるのか気になってついやっただけだ』
確かに長い耳だし、試したくなる気もしますが、普通出来ないよね?防御力仕事しろ。ギャグ補正ですか?
「キャハハ!!海くんって面白いことするねキャハハ!!」
「実際に試す方も、爆笑する方もどうかと思います。」
「にやけてると説得力ないよ」
「面白いですよー♪」
「芸人の芸ではない、他人の不幸を爆笑するものではないと言っているのですよ。」
「確かにそうだね、ウサミミの目の前で爆笑じゃないから許してね」
「確かに目の前ではないので問題はないのですが、進言を聞き入れられる事が素晴らしいと思います。」
「ありがとう」
人として成長はこういうところにあるんだよ。なんて自分自身に感心しているとウサミミの美女が海くんにロープでぐるぐる巻きにされて拘束されています。どこにロープあったのかな?
『なんか殺さずに捕まえてしまったがどうしよう』
『はなしてー』
『静かにしないと耳を結んで沈める』
『耳を結ぶ意味が分からないんですけど!?』
コントのような戦闘はこうして勝負が着いたのでした。
「とりあえず連れてきてよ。話しをしてみるよ」
海くんにそうお願いを出しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます