050話 モテモテ?

 女の感が失敗したらしい優姫です。

 

 

「おはよー」

 

「ユウキ様、おはようございます。朝食の用意は出来ております。」

 

「キアリーさん、いつもありがとう」


 海くんの味は正しく飯テロ、ポイズンクックじゃないのが不思議なくらい不味いいけどキアリーさんのおかげで開放されたからね。感謝はいくらしても足りないよ。

 

 海くんの部屋からサイオンと海くんが出て来ます。女の感が先を越されてると訴えてる。いやいや越されたのが事実なんだけどね。なんだよ!もう同衾なの?早すぎない?

 

「カイ様、おはようございます。朝御飯の用意は出来ております。」

 

「おはよう」

 

 海くんはおはようというか寝てないはずだけどね。

 

「キアリーちゃんおはよう」

 

「サイオン様もおはようございます。席についていて下さい。」

 

 なんかサイオンさんの雰囲気変わった?丸くなったよね?むっこれが勝者の余裕なのか?

 

 ジーと海くんをサイオンさんが見てるということは惚れてるな。これはヤバいぞ!

 

「えへへカイはカッコいい」

 

「いきなり変わりすぎですよー♪キアリーおはようー♪今日も美味しい料理をありがとー♪」

 

 ネイさんも起きて全員揃いました。ネイさんはグイグイ行くね。

 

 そうそうヴィシリアはダンジョンの外の洞窟に帰りました。実際は無理やり追い出しというか放置したけど。海くんの保存食を側に置いておいてあげたよ。ノォーーーとか言って喜んでたよ(笑)なのでこれで全員です。


 ヴィシリアなんかより、キアリーさん特製の朝食を食べましょう。

 

「「「「いただきます!」」」」

 

 ご飯はみんなで食べるのでキアリーさんもテーブルを囲みます。

 

 DPで家具とか部屋とか簡単に変えられるのは本当に便利です。

 

「サイオン様はどういう心境の変化ですか?まだ一晩ですから、怪しすぎます。」

 

 キアリーさんいきなり核心を攻めるね。

 

「カイは僕の救世主だから、カイの女になりたいなって、世界が一変するくらいにカイは最高にカッコいいからさ」

 

 私のイケメン海くんが取られる!?

 

「そこまで、ですか?ー♪なかなかのイケメンだし性格も変わってますが悪くはないですけどねー♪」

 

「安心と生活の根幹を力で守ってダンジョンマスターのユウキ様とカイ様この生活を維持しているので、お二人は並みの権力者や、金持ちよりも魅力的です」

 

「カイは僕のさみしさとか苦しさを解放してくれるんだ、すぐになくならないけど僕の居場所で幸せの場所だよ」

 

 サイオンさんがノロケ話しになっとる!?何故だ完全に完膚なきまでに叩き潰したよね!?チビってたじゃん!!なんでこうなった?

 

「なるほどー♪私も狙ってるのですがー♪どうしましょうかねー♪」

 

 あれ?ネイさんも敵なの?

 

「カイ様は誰が一番好きですか?」

 

 キアリーさんがそれ聞くの?まさか!?

 

「優姫が一番面白くて楽しいな」

 

「やったー。海くんありがとう」

 

 私も海くん狙ってますからね。将来は安泰、巨乳で美形のエルフ族だよ。

 

「女として見た目が好きなのは誰ですか?」

 

 ヒッ空気が凍りついたよ。修羅場だよ。キアリーさんなにするのよ。いちばん女同士でやったらあかんやつや。マウント合戦といじめしか生まないから。やるなら殺るまでやるしかなくなるよ。

 

「キアリーが触り心地は良さそうか」

 

「そうですよね!ありがとうございます。」

 

 キアリーさんが真っ赤になってる!?キアリーさんも惚れてる!?えっマジなん?

 

「女として魅力が私ないのかなー♪」

 

 ほら殺伐としてきたよ。ネイさんの笑顔ちょー怖いよ。

 

「僕にはなにしてもいいよ。満たされて産まれ変わるくらい幸せだからさ。一番幸せに僕がなるから」

 

 愛がすでに重くなってるよ。ヤンデレタイプだよ。怖いよ。

 

「ネイ様は食事の方が大切なのでしょう?カイ様の評価は関係ないのでは?」

 

 キアリーさんが煽ってるよ!やめない?子供の前だよ?

 

「カイの顔はいいしー♪考えてみればダンジョンのナンバーツーっで権力に興味ないってことは超優良物件じゃないー♪今まで気が付かないなんでしょうか失敗ー♪」

 

 ネイさんも海くん争奪戦に参加するの?愛とは少し違う気がするけど人それぞれだよね。ネイさんの満面の笑み清楚系でステキだけどマジで怖いよ。チビってもいい?

 

「僕はカイ優先だからね。そしてカイを僕は好きだよ」

 

 なんかサイオンさんだけ噛み合ってないけど恋敵ですかね。

 

「男が1人の間は、恋仲になれないと一人身だよねー♪私は食事も大切だけども性欲もあるよー♪キアリーこそどうなのー♪」

 

 よく見るとなんかまだキアリーさん真っ赤に照れてるし海くんもしかしてめちゃモテモテだったの!?

 

「カイ様は素敵な男性です。選ばれたいと思います。」

 

 ん?んー?好きなのか?好きなんだな。私どうしよ。

 

「カイのこと好き?」

 

 サイオンさんがダイレクトに聞きます。

 

「カイ様の実力を知って惚れない女はいないです。」

 

「もしかしてー♪カイをみんな狙ってる?ー♪」

 

 笑顔で睨み合わないで!怖いから!

 

「ん?なんにせよ仲良くしないと楽しくないだろ?」

 

 海くん他人事のように言ってるけどあなたがが原因ですよ。さっと私を選べば解決するんだからね!

 

「大丈夫ですよー♪ケンカなんてしませんー♪」

 

「カイが望むままにするよ」

 

「仲良くしております。」

 

 これダメなやつだ。もう修羅場になるってるじゃん!?

 

「なら問題ないな」

 

 問題あるよ!女の修羅場だよ!?男を廻る争い繰り広げてるって!!気が付いて!


「えへへ~、僕はカイの望みを叶えるよ」


 サイオンってヤンデレさんなの?見る分には楽しいけど巻き込まれたくないなぁ。さてどうするかなぁ。

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