042話 間話 ネイ始動

 ネイ side

 

 DPを稼げば高級なスパイス料理が食べられるとか最高な雇用条件ですー♪

 

 しかもカイさんは強いらしく権力には興味ないしー♪イケメンと条件悪くないですー♪

 

 シバル王家の利益になるし国内だけど治外法権を確立してるダンジョン内なら国外追放みたいなものでー♪諸外国も文句言えないし情報は手に入ると最高条件なのですー♪

 

 お昼をおごってくれたキアリーには感謝ですよー♪シバル王国につかえてないのでー♪謝礼は必要ですねー♪

 

 さらに交渉してなんと接待層の1つで稼いだDPをまるごと貰えるとこになりましたー♪私がDP貰ってもユウキちゃんも黒字なのが条件ですー♪

 

 どうもユウキちゃんは警戒してるのでー♪信頼して貰う事から始めないとダンジョンを敵にまわすと厄介ですからねー♪

 

 先ずは冒険者が留まりたい階層で大量に稼いで私のDPを確保してー♪ユウキちゃんに他の階層分で運営費とか防衛費とかを稼いでもらうのですー♪

 

 経費も私の階層分は私持ちー♪つまり黒字部分だけ利益のみということですねー♪投資分も置いておかないといけませんねー♪

 

 入口のシバル王国の拠点階層はユウキちゃんが譲り増したー♪ユウキちゃんは拠点階層だけで黒字にする予定ですー♪コツコツ信用を積み上げましょうー♪

 

 1人あたりのDPは少ないのですがレイナに大人数を送り込ませれば完璧ですねー♪交渉は腕の見せ所ですよー♪

 

「ワクワクが止まりませんねー♪私はフロアマスターで三階層目を担当ですねー♪」

 

 思わず独り言を放つほどワクワクー♪ですー♪

 

 一階が拠点ー♪二階が肉類確保の階層でー♪冒険者が稼ぐ三階層目が私のフロアマスターとして自由に出来る階層ですー♪四階ー♪五階ー♪六階が防衛の階層で七階がラスボスとダンジョンコアルームの階層ですー♪

 

 四階層目からは横に並べない細い道を迷路状して魔物を大量投入ー♪トラップ無しの嫌がらせですー♪挟み撃ちに迷路でゴリゴリ体力と精神を削りますー♪

 

 さてさて後は私の階層で冒険者に留まって貰いシバル王国の財政を潤せばー♪冒険者が増えて雪だるま式に稼ぎ増えますよー♪

 

 冒険者と拠点の誘致ですからー♪レイナに手紙を送りましょうー♪

 

「ユウキちゃんー♪王都に手紙を送りたいのですがー♪どうしたらいいですかー♪」

 

「外にチビでデブなモジャモジャてっぺんハゲの確か名前は・・・・・ヴァイ違うな。えっとヴィシリア?だったはずのドワーフに頼むしかないかな?海くんは覚えてるはずだよ」

 

「分かりましたー♪近くの村までだからすぐですねー♪何か報酬は要りますかー♪」

 

「ん?無料でいいでしょ。海くんが入れば大丈夫だよ」

 

 なんか扱いが雑ですねー♪スパイスたっぷりの食事ために出費が減るのはいいことですー♪

 

 ダンジョンの外に出てると言うとカイさんがついてきてくれてー♪ヴィシリアはすぐに見つかりましたー♪

 

 チビでデブなのはドワーフだから当たり前ですしモジャモジャも種族特性なので気になりませんがー♪てっぺんハゲは個性ですねー♪なんでモジャモジャのドワーフがハゲてるのか気になりますー♪それよりも問題は不潔なことですー♪というかなぜ外なんでしょう?ー♪

 

「ヴィシリア様ですか?ユウキ様の紹介でお願いがあって来たのです」

 

「そうじゃ。こんな老いぼれBランクの冒険者に様は要らんのじゃよ。ユウキちゃんからのお願いじゃろか?」

 

 カイさんは釣りしてますねー♪キラーフィッシュが今日も大量ですー♪キアリーに料理を頼みましょうー♪

 

 おっとヴィシリアに手紙を頼まないとですねー♪不潔だしさくっと終わらせましょうー♪

 

「申し遅れました。ネイ・シバルです。以後お見知りおきをお願いします。お願いは手紙を届けて欲しいのです」

 

「なんとぉ!?シバル王国の女王様なのじゃ。手紙を届けるのは良いのじゃが、報酬はいくらなのじゃ?」

 

「食べ物を別けてやってるのに優姫の紹介なのに報酬とるのか?」

 

 カイさんナイスですよー♪食料貰ってるってヴィシリアって穀潰しの不潔ドワーフですか、そりゃユウキちゃんの扱いが雑なはすですねー♪

 

「なんかワシ嫌われてる気がするのじゃが?しかもあの殺戮的不味さの物は食材への冒涜じゃろ?」

 

「気のせいだろ、手紙届けて来いよ」

 

 カイさんはヴィシリアの肩を叩いて慰めてる様で、押し付けてますねー♪

 

 カイさんは他人を利益ではなくー♪どうやら気に入り具合で対応を変えますから分かりやすいですねー♪おそらくお気に入りは死守するタイプですー♪

 

 他人が提供出来る利益が彼が楽しいこと以外ないので交渉はしにくい相手でもありますねー♪その分信用も出来ますー♪

 

 つまりは気まぐれすぎるので気に入られないと危険なのですー♪

 

「よろしくお願いします」

 

 もちろん私もカイさんのっかりますー♪

 

「はぁ、分かったのじゃ、思ったより近いのじゃ。この届け先なら3日で確実に届けるのじゃ」

 

 これで一仕事終わりですねー♪最寄りの村からは私の独自ルートでレイナに届くのですよー♪

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 シバル王国のレイナ女王の執務室に手紙が置かれている。

 

 差出人はネイ元女王である。

 

「手紙が届くのは普通でしょう。そろそろ人員と金の催促がある頃です。でも入れないはずの執務室に手紙があるのはお爺様の密偵を誉めるべきなのか、警備の近衛騎士団を叱るべきなのか、悩みますね」

 

「密偵を誉めるべきかと、警備も完璧で扉に挟んである紙も動いた形跡がありませんし、窓もはめ殺し、壁も床も石造りで侵入経路はないはずです」

 

 補佐官の進言はそのとおりなので受け入れましょう。大事なのは手紙の内容ですし、密偵は味方です。

 

 手紙を開封し暗号を解読し読みます。

 

 

 

 親愛なるレイナへ

 

 前略、私は新しく見つかったラスボスがヤバイダンジョンにいます。

 

 ここはダンジョンマスターがエルフの女の子で対話可能どころか私は就職しました。

 

 シバル王国に利益を提供することも認めています。これからは私が窓口として対応します。

 

 ダンジョンの利益は安定してダンジョン内に多くの人間がいることです。なので派遣された人が多ければ多いほどシバル王家の利益に還元するから一刻も早くなんとかしなさい。

 

 ダンジョンの造りを説明するのでシバル王家のお役に立てて下さい。

 

 一階層目、拠点エリアで砂浜や崖上に拠点を設けずここに住めます。水と雨風、嵐まで凌げる安全地帯で私の名誉を賭けて安全です。ある程度スペースはあり拡大はいくらでも後から出来るので土地は気にしなくて大丈夫です。

 

 二階層目、食料確保エリアでホーンラビットとガーデンバードが大量にいるから好きなだけ狩れます。

 

 三階層目、魔物と宝物と採掘が出来る稼ぐエリアでシバル王家の希望をある程度聞いて魔物の準備と鉱物を準備するから早く冒険者を手配しろ。宝物は今のところ回復薬類と低級付与装備品だけど、冒険者が増えれば品物の質と数を増やせるから儲かるはずです。

 

 四階層目以降は侵入者から私達を守る階層だから来たら殺す。

 

 ラスボスがヤバいダンジョンフロアマスターのネイより

 

 

 いろいろツッコミどころ満載だし、一部命令って私達シバル王国のか女王なんだけど?バカの進言に従うけどもさ。

 

「素晴らしいダンジョンです。すぐに冒険者ギルドに手配させなさい。王国から監督者もすぐに派遣します。必要な書類は最優先で作りますが、行動を開始します」

 

「かしこまりました」

 

 ネイの指示従いにラスボスがヤバイダンジョンに人が集まめる手配をする。

 

「あの王家に忠誠を誓ったバカをここまで取り込むとはよほどやり手のダンジョンマスターなのか、簡単にあのバカに支配されたかどちらかでしょう」

 

「いくら継承権がないとはいえバカり呼ばわりはマズイかと。ダンジョンマスターには魔物の支配権すらあるらしいですからダンジョンマスターの武力に対して警戒して下手に出ているのでは?」

 

「確かにそうか。ダンジョン内の大量魔物が飢えて出てくれば国家存亡の危機にすらなりうるほどだ。対策にあのバカなら仲良くなり家族を危険にさらさせないとか、祖国を攻めにくいとか、くらいまで情を持たせるはするか」

 

「レイナ様お口が悪すぎでございます」

 

「これからあのデブとバカ姉のせいでベッドで過ごすのだから許せ」

 

「全くレイナ様には困ったものです」

 

 レイナは手早く書類を作成して細かい指示を出して仕事を終える。そしてお風呂で身を清めてセクシーな勝負下着に着替えるのでした。

 

 辺境伯は性格も性癖も能力も完璧なジェントルマンなのです。デブだけど。

 

 そして翌朝夫婦で目覚めて、サイドテーブルに『ネイ様はバカじゃありません。』と書かれたメモが抜き身の短剣でサイドテーブルに固定するように刺さっており、二人は震え上がった。ついでに朝にそのまま追加戦になり燃えましたとさ。

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