3章 ペットと生き倒れ元女王
034話 知性スライム誕生
どうしましょうか?困ってる優姫です。
ダンジョンに数ヶ月間なぜか誰も来ませんでした。もう怖ろしいほど赤字を積み上げました。海くんのおかげで暮らせますけどね。借金じゃないけどいつか利息を付けて返します。
人が来なかった原因を知ってる人がやって来て原因が分かったのは良いのですが赤字は増えてるし、元女王と名乗ってます。
元女王のお話はヘヴィ過ぎて助けてあげたいですが、女王自身で解決しているので、助ける必要ないし助けられないけどさ。
何を言ってるのだろうって気がするけど、元女王様はトラブルから逃げてきたではなく、解決して問題なくなったということです。この元女王様、とっても優秀過ぎではないですか?
こういうのってヘルプ・ミーって来て助けるやつじゃないの?おかしくない?本来現実はこんなものか。
なにで困ってるのか?それは優秀な彼女をダンジョンの味方にするべきかです。
すぐには決められないので彼女の話をまとめてみたので思い出してみましょう。嘘とか粗をさがしてみましょう。
先ずはダンジョンにやって来たところです。
それでは第3者目線でどうぞ。
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場所はダンジョンの入り口で外に出てないがほぼ外という位置取りである。万が一ダンジョンに被害を出さないようにと彼なりの気遣いである。
魔物は知性が無ければ魔法も使えないしステータスもなく身体能力で勝負している。特に感情が欠落しており本能的に行動しているらしい。
つまりステータスの付与が分かりやすいのだ。付与魔法はキアリーに教えて貰い出来なかったので成功する見込みなんてないのだが、何が悪いのかを調べるのも研究である。
実験とは上手く行かなかったという事も成果なのだ。上手く出来ない方法を見つけたのだから。
付き合わせられているスライムは魔法の影響で死んでいるが放置しても、残飯や生ゴミを与えると分裂して増えるし仲間のスライムも食べるので問題はない。
そしてサブマスターの権限でスライムを集めている。優姫ちゃんはかなりの権限を真霧海に与えている。親子の信頼関係もあるのだろうが面倒くさいのかだいたい優姫ちゃんに頼むから彼がダンジョンの権限行使は滅多にしない。
餌やりも海くんがしているのでスライム的には食事な気分かもしれないが、知能がないスライムなので誰も知ることは出来ない。
また1匹のスライムがびろーんとなり動かなくなる。
「なんか魔法式を書き込めそうなんだけど、少しでも書き込むと死ぬな、式を変えて先ずは死なないように出来るか試すかな」
独り言を呟くと再びスライムに向き合い魔法陣を組み換え始める。分からないなりに魔法陣が必要ということは理解したようだが、魔法陣は起動できないので適当にやっていたりする。
何が悪いのかそれも掴めていない。
この世界の教義ではやってはならない最大の禁忌であり、研究、開発、は許されない行為で即殺コースであった。ギリギリ既存魔法の運用法の工夫が許される程度である。それでも人によっては許さないだろう事である。
しかし海は神を信じてないし教義すら知らないので、気にせず魔法の真髄に迫って行く。それを理解しているのかで見れば子供の落書き以下レベルで相対性理論を考えるようなものであるが、理解へ近づいているのは間違いない。
「また死んだなー、何が問題なんだ?スライムを全滅させたら優姫がつまらなくなるからなー」
優姫の機嫌が悪くなるとつまらないのでスライムの全滅は避けられるようだ。
「1匹いれば増えるし大丈夫か」
スライムの残り1匹まで実験が決定したようです。
「さてどうなるか?」
魔法陣の組み換えが終わったようで次の犠牲者が増えるようだ。
魔法陣を受け取ったスライムは爆発したように飛び散り、悲惨な死に方をする。
もちろん近くにいた真霧海はスライムを浴びている。
「どうしてこうなった?」
君がひっどい魔法陣作ってスライムに押し付けたからだよ。スライムに謝れよ。
スライムが着いた顔を拭うと同じ魔法陣を作りMPを流し動作を確認する。もちろん魔法陣ははじけ飛ぶ。
いろいろとMPの流し方を調べていて、納得したのか組み換えをする。再び魔法陣にMPを流すと予想と違うのか、細かいところを組み換えていく。
魔法陣でどうやって魔法を発動するのかさえ分かってないよね?組み替える意味あるの?はじけ飛ばないようにはしてるみたいだけどさ。
完成した魔法陣を受け取ったスライムがびろーんして動かなくなる。そりゃ魔法陣が適当なので当たり前である。
「計算上はうまく行く予定だっただけどな、書き込み方なのか?というかなにに書き込んでる?身体じゃない気がするな」
ポンコツなの?計算もなさそうなアバウトな魔法陣でしょ?頭おかしい奴ばっかりなんだから、ここはカッコよく成功させてくれよと作者は願ってるぜ。
さらに数匹が犠牲になり、びろーんしたスライムが10匹を超える。
「魔法式を保存する何かエネルギーじゃないし物質でない何かあるな、何か分からないけど」
何かあるという事がわかったようだ。分からない事がさらに増えただけじゃね?科学なんてこんなものだろうけどさ。
「何かを調べてみるか、魔法式を組み換えてみて検証だな」
組み換えた魔法陣をスライムに埋め込むと、スライムがびろーんしない。やりやがった。適当だがなんか成功させた。死なないだけだが。
「ん?生きてる?魔物と意志疎通出来るらしいけどスライムは意思とか知性が全くないからな」
スライムがぷるぷるしている。伝えたいのは、スライム殺して遊んでたの?こんな感じ。
「なんか伝わって来るけどわからんな・・・ん?ん?ん?スライムには意思無くないか?なぜ意思疎通リングの効果ある?」
スライムはぷるぷるをやめて、何か訴える。
マジで!かなり高度なことをしたのでは?
「お腹減ったのか、なんか変なスライムを産み出した気がするけどまぁペットか、名前は」
海くんは浜辺と大海原を眺めて、歩いていたが生き倒れた背中に鳥の翼がある女性の人影を見つけて、もちろん人影もスライムに意思とか命があるということが重大なことなのだがどちらも、華麗にスルー。
「うみ、な」
知性スライムが誕生し名前がうみに決まった瞬間であった。人のことを言えた作者じゃないけど真霧海と名前被りすぎ、ネーミングセンス無さすぎでしょ。あと誤字るから辞めてよ(泣)
スルーされて、倒れたいた不憫な女性が真霧海を見つけてバッと立ち上がった。
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