023話 ダンジョンコア解析開始
お久しぶりみんな大好き優姫ちゃんだよ。
ヴィシリアがローフ街の往復に金的以上にある意味苦しんでいる頃だと思います。だって慣れたけど死ぬほど海くんの料理は死ぬほど不味いからね。大事なので2回行ったよ。
あれぞ正しい意味の飯テロだからね。
そしてヴィシリアなんて気にしない海くんはダンジョンコアの解析をしようとしています。海くん自身はあの味が、平気だから余計に気にしないのだと思うけどね。
そんな海くんは水を操作してる力が魔力ということは理解したみたいなんだけど、魔力とはどのような力なのか?
つまり魔力の性質とはなんなのか?
魔力=エネルギーなのか?それとも粒子的な何かなのか?光は光子で波でもあるらしい。海くんの話は全く理解不能でした。でも海くんは気になるみたい。
コントロールによりヴィシリアと同じことが出来るのか?とか悩んでて、質問してきて私には分からない。魔法って不思議だけど便利なものでしょって答えたら、私に知識がないのかと諦めて、魔力を操作する仕組みがダンジョンコアにあるからそれから調べようとしているわけです。
とはいえダンジョンコアを壊すとたぶん不味いのでDPでサブコアというのを交換して海くんに渡しました。
50万DPだったけど海くんが魔力を注いで解決しました。私は海くんのMPがどのくらい持ってるのかの方が魔法の仕組みよりよっぽど気になるよ。
サブコアはダンジョンコアの追加で、大規模ダンジョンの場合や大量に魔物を使う場合には必要となる拡張アイテムみたいです。
性能はダンジョンコアと同じだけどダンジョンコアを破壊されるとサブがあってもアウト、サブコアが破壊されてもダンジョンコアが無事ならセーフということみたいです。
サブコアが担当していた範囲は機能停止するし魔物は暴走する可能性もあるし、破壊されたら危険なのは間違いないみたい。機能停止も魔物の暴走も全体で処理能力が足りなくなれば、という条件が付くので、たくさん配備して保険をかけることも出来きそうです。一個50万DPもするけどね。
サブコアはまだまだ使い道はありそうだけど詳しくはまだ調べられていないよ。QアンドAあるけど、分かりにくいし目的の内容が見つけにくいからね。
今はサブコアの全権限を海くんに任せてある状態です。もちろん処理は担当させてないので粉々に砕いても大丈夫です。
MPも気になるけど海くんの能力値なんて確認のしようがないので水魔法について聞いてみます。
「海くんってなんで水の魔法ができるの?」
「んー、説明しにくいのだけどな、初めは寿命というか自分の大切な何かを削られてる感覚があってな。削られると何かが貯まってる感覚もあるわけだ。貯まってる何かは水だけに影響して身体の外に出せてるから結果として水を操作出来るという感じかな」
つまり命を削って魔力を作ってる?
「暫くは削られると貯まってたんだが、そのうち総量が減り初めたな。感覚だけだとな。削ってる何かが無くなったらたぶん死ぬな」
「それはヤバイじゃん!!なんとかならないの?命削って魔力作ってるよね?パパが死んだらやだよ」
海くんは死とか気にしない様子でサブコアをいろいろ触ってる。よく分からないけど、海くんの何か命的なのを水魔力に変換してて、それが無くなると死んじゃうってことだよね?
「無理やり少しは逆回転は出来るけどな。だからここに来てからは他の生き物から奪って削られた何か的な俺の物を増やしてるからな。奪うとその死ぬみたいだけどな」
「つまり魔物の命を奪って海くんの魔力を作って、その魔力で海くんの命を作ってるってことかな?」
「そうそう、そんな感じだな」
「ご飯のついでに海くんの命が増えるとかどんなチートかな?でも安心したよ♪どうして魔力を調べたくなったの?」
「奪ってれば俺は死なないし、あんまり興味無かったんだがな、ここまで非常識なことが出来るなら興味が湧いたしヴィシリアの防御力は便利そうだ」
「なるほどね、ヴィシリアに教えて貰えばよくない?」
「神とか言ってたぞ?神なんて信じてないし、防御力とか貰っただけと教えられても意味ないな」
確かにヴィシリアは神のおかげとか信仰がどうのとか言ってたような気がするね。ん?なんか申請がサブコアからいろいろな申請が出されてはキャンセルされてる。何してるのかな?
「そういえばそんな事言ってたね。海くん興味が無さそうでもよく聞いてるね」
「興味があるのと覚えてるかは関係ないだろ?」
「普通の人は記憶と興味は関係するよ」
「そうなのか?・・・魔力は流れ方で影響が変わるのか?複雑過ぎて全く法則が分からないな」
アイテムをいくつか出してそれを調べて海くんが何か発見したみたい。
「魔方陣ってこと?」
水を操作してまたアイテムを見てるから魔力を流してるのかな?
「そんなに単純じゃないな。かなり複雑でコアの内部は全く調べようがないがアイテム程度ならなんとかなるかもな」
「魔法が使えるからってそんなにあっさり分かるのも海くんは凄いね」
海くんが水のトラップを作成して様子をみてる。
「目の前に完成品があるから調べてるだけだ。なるほどイメージは回路を作って魔力を流すと魔法が発動するということだな。でも同じようにしても同じ結果に全くならないな」
「あれ?海くんは魔力で直接水を操作してるよね?」
「流れ方で質が変化してるのか?入りと出で何か違うがどういうとこだ?これはそもそも考え方自体が違うか」
水とか空気とか効果を与える物を回路で決めて効果を発動させて初めて魔法になる。そんな感じ?難しいよね。魔法は不思議ものなんだし法則性なんてないかもね。こう気持ちとかイメージとかで発動するのでは?
「俺の場合は魔力の質がもともと水の魔法回路を通したエネルギーと似てるから回路が要らなかったのか?なんでそんな事に?不可逆な変化なのか?」
「海くんは水限定だけど魔法が直接発動可能なんだね。すっごい才能なんじゃない?」
そういえばヴィシリアは魔法の名前言ってたけど海くんはいらないよね?
「才能なのか?防御力の回路作ればヴィシリアと同じことが出来るか?一時的な複合装甲の方が便利がいいか?それ以前にどうすればいいのかさっぱりだし複合装甲が可能かも分からないというかだ何も推論が合ってる気がしない」
「ヴィシリアよりは水に関しては絶対に才能があるよ。装甲なら分厚くて硬いのほうが良さそうだよ?」
ここは海くんを励まして、好感度アップしよう。なんか完全に子供の立場だと私が恋愛対象から外れてしまいそうだし、魔法で分からなくて下がったかもしれない好感度を回復しなきゃね。
「貫通特化とか衝撃貫通とかに分厚いだけでは防げないぞ」
「そうなのかな?魔法だよ?」
「防御より攻撃の方が有利なんだよ。エネルギーを一点に集中すればいい攻撃側と全方位からのあらゆる種類のエネルギーを受け止めて耐えない防御側なら明らかに攻撃側が有利だ。とてつもない量で防ぐ方法もあるが重すぎて移動なんて不可能になるな」
「攻撃側は防御の弱い所に集中攻撃すればいいけど防御側は弱点をなくして強度も上回らないとダメなのね。なら全方位に分厚ければ解決出来ない?」
「装甲は重ねた方がコストパフォーマンスも強度も上回るし、分厚いと機動性と移動性が犠牲になって猛攻撃されるぞ。それこそ地下に隠れた方が手っ取り早いな」
「へぇ~!海くんは防御魔法は出来そうなの?」
「・・・すぐには無理そうだ。とりあえず防御アクセサリーと同じことが発動出来るように調べるか」
海くんの知識は凄いと改めて実感したのです。まぁ魔法の再現は出来ないみたいだけどね。
「難しいなら女は突貫よー!どうにかなる!」
「俺は女じゃないし、突貫してもどうにもならないだろ?今はアイテムを使うだけだか。それもダンジョンコアからDPを使って起動しないと使えないし、魔力とか魔法ってやつは難解すぎるな」
海くんはサブコアとか魔道具とかを調べて分からなくて暫くして独学は諦めたのでした。
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