第3話

 宮下豪輝みやしたごうきとの食事を終えた田中善蔵たなかぜんぞうは、夕方5時にアパートに戻ってきていた。

 「(みやちゃんはやっぱ強いわ。結局、勝てたのは最初の一戦目だけだったな。)」

 何度が試合を重ねたが、田中善蔵は最初以外はボロ負けと言っていい内容だった。

「(マジで身体中からだじゅう痛い。これから謎のサークルに挨拶だってのに、大丈夫かな俺。)」

 なんとか家までたどり着けたが、さすがに疲れてしまっていた。とりあえず少し睡眠をとることにした。


 一方その頃、宮下豪輝は北山田スポーツセンターの近くにあるネットカフェに来ていた。

 「(ぜ、善蔵君は、や、やっぱり強かったな。今日は僕が優勢だったけど、か、彼がまた空手を始めたら、ぼ、僕は勝てないんじゃないかな.........。)」

 宮下豪輝はインターネットの動画サイトで数年前の田中善蔵の試合動画を視ていた。

 「(や、やっぱりこのときの善蔵君は、ヤバい。か、彼がこのときの鋭さを取り戻す前に、僕はもっと強くならなければ。)」

 宮下豪輝は格闘ゲームオタクである。使用キャラクターは性能が最弱ランクであろうと必ずそのゲームにける美少女キャラを選択する。しかもそのキャラクター達のフィギュアやぬいぐるみなどのグッズも揃える程のオタクである。しかし、今の宮下豪輝は一人の空手家に夢中になっていた。田中善蔵は世界王者にはなれなかったが、空手界では有名人であった。ゆえに試合動画はたくさんある。宮下豪輝は片っ端から田中善蔵の試合動画を視て、彼の動き、くせ、スピード、技術を頭に叩き込む。

 「(ぜ、善蔵君は確かに凄い。でも、べ、別次元の人間って訳じゃない!)」

 宮下豪輝も、空手家として新たな一歩を踏み出した。



 時刻は夜10時。ブー!ブー!ブリッ!

ケツの形をした目覚まし時計で田中善蔵は起床した。この目覚まし時計は片桐弥宵かたぎりやよいが一人暮らしの必需品とか言って買ってくれた物だ。普通の目覚まし時計で良かったのだが片桐弥宵の趣味ゆえにケツ時計になった。

 「(このケツ結構音がでかくて目覚めがいいんだよな。)」

 そんなことを思いながら田中善蔵は着替えて準備をする。

 「ハードロックバー、サンダーストラック。青葉区か、車なら30分ぐらいかな。」

 田中善蔵はアパートを出て目的地に車で向かって行った。


 『ハードロックバー サンダーストラック』

 店の名前はオーストラリアの大御所ハードロックバンドの曲名からとっている。閉店された店だが、店内はいつでも営業再開できますよってぐらい綺麗である。黄色とも橙色だいだいいろとも言える優しい明かりが店内を照らす。ハードロックバーを名乗っているのに落ち着いた雰囲気ふんいきのバーである。店の入り口から入って左側にはテーブル席が五つ、右側にはカウンター席があった。カウンター席は10席の椅子いすが並べられている。その奥から5番目の椅子に、バーという種類の店が似合わない少女が座っていた。その少女がバーカウンター内にいる男に向かって

 「マスター、牛乳を。」

 と、オーダーすると、

 「俺はマスターじゃねー!」

 と、雑草が縦に伸びた様なツンツン頭で金髪の男が返事をした。

 「だってさぁ、そのワイシャツにネクタイ、そのスーツのズボンにかっちょいいベルト、どう見てもマスターですぜ?」

 子供の様な声で少女は言う。

 「仕事帰りなんだからしょうがねーだろ。」

 「じゃあわざわざカウンター内側で何してんのさ。」

 「俺はぁ、そのぉ、ちょっと新しい味のカクテルつくってみようかと..........」

 「マスターじゃねーかよばか!」

 「俺がメロンジュースとオレンジジュースを混ぜてたらお前が偶然入ってきてそこに座ったの!」

 「言い訳はいいからはよぉ牛乳出せってんだよこの小便ヘッド野郎!」

 「なんだとコラァ!そんなに飲みたきゃテメェの胸から出してみろや!あ、胸ーか!」

 「ベッチーン!もう怒った!怒っちゃったもんねー!もう殺す!今すぐぶっ殺してやる!」

 「おい、普通怒ったら『カッチーン』だろ!?なんだよ『ベッチーン』って!馬鹿かテメェ!」

 「うるっせーな!今黙らせてやるこのこのこの~!」

 少女はバーカウンターに身を乗り出してツンツン頭の金髪野郎の脇や脇腹を両手で物凄いスピードでくすぐる。

 「ぎゃっはははははははははははは!わかった!参った!」

 「ダメだ!許さん!あたしのおっぱい馬鹿にしやがって!」

 少女は金髪野郎に飛び付いて押し倒し、ボタンが弾け飛ぶ様に無理矢理金髪野郎のワイシャツの前を開き、更にその中の肌シャツを中心から開く様に破き、腹に跨がって更にくすぐる。

 「わー!わー!わっ、わっ、わっははははははははは!かんべん、かんべんしてくれー!わかった、わかったから!牛乳入れるから、ぐわっはははははは!!!っつうかどさくさに紛れて俺のおっぱい触んなお前くすぐってーから止めてくれーっははははははははははははははは

!!」


 なんとか落ち着いて、少女に席に戻ってもらい、金髪野郎は牛乳をコップにそそぐ。

 「むかつく!あたしより男のお前のほうがなぜおっぱいがでかいのだ!?」

 「そりゃまあ、日々の筋トレかな?」

 「筋トレはやだ!ムキムキにはなりたくないの!」

 「豆乳はバストアップの効果があるって聞くぜ。」

 「やだ!豆乳不味い!不採用!」

 「なんだよ不採用って。」

 「もっと楽にバストアップできる方法を考えろ!」

 「何でそんなに巨乳にこだわるんだ?」

 「だって、その方がモテるじゃんかよ!」

 「俺は別に巨乳きじゃねーけどな。」

 「え、そーなの?」

 「そうだよ。女の魅力はそれだけじゃねーだろ?」

 「ほうほう、例えば?」

 「えーーーっと..............................................

.......................................................................................................

 「ねーのかよ!!」

 「いや、いやいや、あのな、俺はぁ、女の魅力よりも、その女の『人』としての魅力の方が重要だって言いてーんだよ。」

 「ん~、にゃるほど。なかなか良いこと言うじゃないか。」

 「(何とか落ち着いてくれたか。ナイスフォロー、俺。)」

 少女は続けて言う。

 「ところでさっきからこそこそとこっちをのぞいてる奴、いい加減トイレから出て来い。」

 「居るんだろ?美夜美みやび。」

 と、金髪野郎が呼ぶと、

 「あら、バレちゃってたかしら?」

 居た。トイレから美女が出てきた。

 「トイレには綺麗な女神様が居るって聞いたことあるけど、お前か?」

 少女が問うと、

 「綺麗な女神?こいつは汚い女神だろ?」

  と、金髪野郎が言う。

 「何よ、まだ登場したばっかりなのに何でディスられてんの?あたし。」

 と、汚い女神(超美人)が言うと、

 「お前、今日は一番乗りだったろ。バーカウンターのテーブルの角にメロンシロップが残ってたぞ。」

 「ウソやだ!あたしとした事が、拭き残し!?」

 「バーカ、嘘だよ。でもお前が一番乗りでかき氷を食べ過ぎた故に下痢してた事実は証明出来た。」

 「こ、このあたしにカマ掛たのね!」

 「お前ならやりそーだし。」

 「あっはっは!下痢女神下痢女神!」

 「うるさいわね!ちびすけ!」

 そう、このトイレから出てきた美女、かき氷依存症である。名前は支倉はせくら 美夜美みやび。身長は160cm、体重は48kgでスタイル抜群。容姿としては、髪型がショートヘアーで前髪は左側は左目が完全に隠れるほど長い。右側も同様に長いが、ひらけていて、右眉毛まで見える。整った顔立ちで、男女問わず通りすぎれば振り返ってしまうほど美しい女である。服装は上半身はピンク色が基調のフロントをボタンで留めるタイプのシャツ。赤い玉模様たまもようが描かれている。ただ、ボタンは下部しか留めておらず、上部は大きい胸の谷間が見える程開けている。下半身は白のミニレーススカートで、美しい太ももが強調されている。シャツはスカートの中に入れていない。

 支倉美夜美が二人に問いかける。

 「今日ってぇ、新しい子が来るんだって?」

 少女が答える。

 「そう。拳太けんたが見っけたんだって。」

 「へぇ、男の子?」

 金髪野郎(名前は拳太)が答える。

 「ああ。多分強いぜ。」

 「へぇー、楽しみ♡」

 金髪野郎。彼は田中善蔵をこの謎の集まりに誘った張本人。名前は川島拳太かわしまけんた。金髪のツンツン頭だが、不動産屋の社長である。今日は仕事帰りのままの格好で来たのだが、少女にワイシャツも肌シャツもぼろぼろにされたため、上半身が見えている。かなり鍛えられており、胸筋も腹筋もわりとムキムキである。彼とじゃれあってた少女の名前は山本やまもと奈々美ななみ

 身長145cm、体重38kg。少女と書いているが年齢は21歳。職業は事務仕事。黒髪セミロングで子供の様な幼い顔立ちの女。川島拳太とは幼馴染みであり、幼稚園時代からの仲良しである。支倉美夜美、川島拳太、山本奈々美は皆21歳。故に山本奈々美は支倉美夜美に対して劣等感を抱いている。主に胸の大きさが原因である。

 支倉美夜美が川島拳太に話し掛ける。

 「っていうかあんたさぁ、あんた着替えとか持ってないの?さっきからあんたの肉体が見えてムラムラしちゃうんだけど。」

 「うるせーな。無いんだよ。奈々美に破られたせいでこうなった。」

 「あんたらって付き合ってんの?」

 「何でそう思うの?」

 「だって奈々美が積極的だからあんたがそんな格好になったんでしょ?」

 奈々美が牛乳を吹き出した。

 「ち、ちがうよぉ!そんなんじゃにゃいよぉ!もお、やめてよぉぉ!」

 「はっはっは!奈々美かわいいわねー!」

 川島拳太が言う。

 「止めろお前ら、アホか。」

 すると、入り口からショートヘアーのサラリーマンが入って来た。

 「お、三人お揃いか。早いな。」

 川島拳太が気付いた。

 「よぉ、雅司まさし。」

 大宮雅司おおみやまさし。川島拳太の喧嘩仲間けんかなかまであり、彼ら4人は同じ高校の出身である。性格は勤勉で真面目。川島拳太とは正反対の性格であるが、何故か馬が合う。身長は173cm、体重は60kg。職業は高卒としては異例中の異例の銀行員。普通はあり得ないが、彼は18歳という若さで銀行業務検定、1種外務員資格試験、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格は勿論、英語検定1級、数学検定1級、簿記検定1級なども所持しており、中でも銀行業務検定試験は11種目全て最上級を合格しているため採用された。髪型は特に変えておらず長さも普通の黒髪。外見は大人しそうだが扱う武術はキックボクシングで学んだ打撃主体の空中殺法、いわゆるプロレスである。

 大宮雅司が川島拳太に話し掛ける。

 「久しぶりだな、拳太。ん?美夜美の格好がエロいのは理解できるが、何でお前までそんなエッチな格好なんだ?」

 「これはさっき奈々美に襲われてな。」

 「奈々美も意外と大胆だな。」

 「ち、ちがうよー!」

 奈々美が慌てて言った。

 すかさず美夜美が追い討ちを掛ける。

 「さっきなんかあたしの目の前で拳太のパンツまで破ろうとしてたわよ。」

 すると雅司が言う。

 「奈々美、お前まで変態になるとはな。」

 「だからちがうってばー!」

  と、奈々美は泣きそうになりながら叫んだ。

 雅司が質問する。

 「リーダーはまだか?」

 美夜美が答える。

 「奥に居るけど、なんだかそわそわしてたわよ。新人が来るから緊張してるんじゃない?」

 「リーダーが緊張?珍しいな。」

 四人でそんな雑談をしていると、さらにもう一人、今度は坊主頭の男が入ってきた。

 「こんばんはー!」

 奈々美が言う。

 「あ、さっちゃんだ。」

 「来たか、裟漸さぜん。」

 雅司が言った。裟漸と呼ばれた男が答える。

 「なんとか間に合いましたかね。」

 拳太が言う。

 「集合時刻20分前。余裕じゃねーかよ。」

 「良かった。いやー、仕事がなかなか終わらなくて。」

 「お疲れさん。」

 この男の名前は仲間裟漸なかまさぜん

彼だけ沖縄県出身。身長は167cm、体重68kg。沖縄唐手おきなわからてを学んでおり、日々の鍛練を欠かさない努力家である。職業は板金工場の社員。年齢は19歳で、この中では一番若い。体格は無駄の無い筋肉の塊の様な体付きをしており、沖縄唐手特有の部位鍛練ぶいたんれんにより、全身が頑丈であり、この中ではリーダーの次に戦闘が強い人間である。指先や爪先に至るまで、五体全てが凶器となる沖縄唐手の実力者である。戦闘は強いが、先輩である他のメンバー達を尊敬しており、彼自身も彼らの様に他人のために闘える様になりたいと思っている謙虚な唐手家である。

 「拳太さんのメッセージによると、新しい方がいらっしゃるとか......。」

 拳太が答える。

 「そうなんだよ。もうすぐくるんじゃねーかな。集合時刻は伝えたはずだから。裟漸の後輩になるって事だな。」

 「ぼ、僕が先輩に?僕ごときが、恐れ多い事です。」

 


 皆がおやつやジュースを頂いてるうちに、いよいよ新人の田中善蔵が現れた。5人の視線が一気に田中善蔵の方に向かう。善蔵は恐る恐る言う。

 「は、初めまして、俺、田中善蔵って言います。本日より、宜しくお願い致します。」

 川島拳太が歓迎した。

 「来たか、待ってたぜ。みんな、彼が俺が見っけた新人だ。」

 支倉美夜美はまるでうまそうな料理を見る目で善蔵を見つめて言う。

 「あら、かわいい子ね。今夜はお姉さんと寝..............

 「はいはい、お前黙ってろ。善蔵って名前か。ならぜんちゃんだな!」

 山本奈々美があだ名をつけた。大宮雅司が川島拳太に言う。

 「拳太お前、随分ずいぶん骨のありそうな奴を連れて来たな。」

 「だろぉ?俺もなかなか見る目があんだろ?初めて見たときからビビッと来たんだよ。」

 「初めて?そうか、お前知らないのか。彼はフルコンタクト空手界じゃ有名人だぞ。なんてったって世界ベスト4の実力者だからな。」

 「え?そうなの?俺やべぇ奴連れて来ちゃったな。」

 すると仲間裟漸が急に座っていた椅子から立ち上がり、善蔵のもとへと駆け寄り、さらに突然正座をして善蔵に向かって頭を下げた。

 「お久し振りです、善蔵さん。僕の事、憶えておりますでしょうか。」

 「ちょ、ちょ、ちょ、頭を上げて下さい!」

 「これは失礼致しました!僕です。仲間裟漸です。6年前沖縄で助けて頂いた。」

 「え?.......あ、うそ、サッチー?本当かよ!髪型も体付きも違うから気付かなかったよ!あんときは細かったもんなー。」

 善蔵は思い出した様に言った。かつては善蔵も人助けをしていたのだ。その頃は中学生だったのであまり記憶に無かったが、裟漸の顔を見て思い出した。拳太が驚いた様に言った。

 「は?お前ら知り合いかよ!」

 裟漸が答える。

 「はい。僕が上級生の不良グループに公園でカツアゲされてたとき、善蔵さんがそいつらをボッコボコにしたんです!」

 善蔵が裟漸に言う。

 「でも今じゃ俺がサッチーにボッコボコにされそうだな。」

 「何を言いますか、今僕がこうして強くなれたのは、全てが善蔵さんのお陰なのです!貴方のようになりたいと思い、僕も唐手を習いました!」

 「そうだったのか。見違えたよ。」

 「しかし、まさかこうして再会出来るとは、唐手に感謝です!そして今後は同志として共に闘えるなんて........このチームに入って良かった!」

 「大袈裟おおげさだぜ。とにかく、宜しくな。」

 「こちらこそ、宜しくお願いします!」

 二人の会話を見て、雅司が言った。

 「すごい偶然ぐうぜんだな。」

 そしてその様子をみながら、バーカウンターの奥にある小さな厨房から一人の可愛らしい女性がひょっこり顔を覗かせた。美夜美がその女性を呼んだ。

 「リーダー、早く出ておいでよ。」

 リーダーと呼ばれた女性は、恐る恐る姿を現した。ウエストタイのワンピース。色は黒でスカートがやや短目みじかめ。首には黒のチョーカーを着けていて、左太もものレッグリングが綺麗な足を強調している。そんな格好をした女性は大人っぽい色気があるが、顔は高校生ぐらいに見える美人である。その女性は大人っぽい服装が初めてなのか、どこか恥ずかしそうに前髪を右手で左側にかき分けつつ下を向いている。みんなが注目し、バーカウンターの内側につっ立ってた拳太がとなりに出てきたその、リーダーの女性に言った。

 「い、いつもと雰囲気違くね?」

 リーダーは恥ずかしそうに言った。

 「べ、べつに、いつもと一緒でしょ?」

 すると雅司が言った。

 「馬鹿ぬかせ、いつもは寝起きで寝巻きみてーな格好だろうが。一体何があったんだ?」

 「な、な、なんにもないよ。」

 善蔵は自分の目を疑った。そこにいる。紛れもなく、確かにいる。しかも、闘って人助けをしているらしいサークルのリーダーとして。毎日の様に会い、時には共に食事をし、悩み相談など、助け合う機会が今現在最も多い人間がそこにいる。今現在一緒にいる時間が最も長い他人がそこにいる。









 





片桐弥宵かたぎりやよい。田中善蔵の同僚にして、戦闘サークル『うんぽこ』のリーダーである。

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