第13話 『最終回』

 修理に掛かった時間は、10分にも、満たないほどのものだった。


 『あんたたち、座っててください。』


 首から上がない屋台のおじさんは、魔法でも使ったかのように、人数分の椅子を見事に並べた。


 『屋台、治ったら、どする。』


 黒服のひとりが、もうひとりに、ささやきかけた。


 『そら、治ろうが治らなかろうが、処分場に直送だぜ。』


 『そ、そだな。命令だからな。』


 『あなたたち。屋台は完治しました。』


 あっさりと、そう、王女さまが伝えたのだ。


 『確かめてみなさいよ。』


 黒服の二人は、ミサイルのように飛び上がり、屋台のチェックを始めた。


 『おじさん、原子炉や空間航行装置は、治ったというより、グレードアップね。でも、鉄板とか、おでんなべとかは、いじってないよ。味は変わらないはず。あの、アンドロイドおふたりは、なにも、問題点は見つけられないわ。はい、ほら、すごすご帰ってきたわ。さ、試してみて。』


 『よっしゃ。』


 首から上がないおじさんは、屋台に火をいれた。


 屋台は、しゅわしゅわ言いながら、なんだか、よい香りが蘇ってくる。


 『あなたがた、どうでしたか?』


 ふたりは、顔を見合わせて、両手を肩まで挙げて、こう言った。


 『まったく、もんだいなし。』


 『お〰️〰️〰️☺️、素晴らしい。地球にも、帰れるかい?』


 やましんが、心配そうに尋ねた。


 『ばっちりよ。』


 『やったあ。』


 『しかし、やはり、廃棄する。でないと、我々が、廃棄される。』


 『まあまあ。まるで、妹のコニャック・ヘネシー(あだ名である。)みたいな、石頭ね。ねえ、あなた方お二人も、おじさんも、同じ会社の社員でしょ。部所は違っても。』


 『そりゃ、考えたこともなかったな。こいつら、いつも、屋台皇帝の、傘ばかり振り回すし。あ、なんか違うか?』


 『まあまあ、おじさん、そういうのも、まったく必要ではないとは、言わない。でも、平たく言えば、同僚よね。どう、三人まとめて、うちに来ない? そうね、基本給、倍にする。あと、歩合制。必要なら、ここに寮をあげる。家族がいるなら、いっしょに引き取るよ。悪くないでしょ。』


 『そりゃ、いいけど、きと、殺される。』


 『ばあ〰️〰️か。あたしを、甘く見ないでよ。あたくしの、この人工惑星だけで、屋台皇帝の全経常利益の100倍以上収入がある。ここだけでよ。まあ、付け加えますと、地球にもあたくしの実家の会社がある。日本の高校にも行ってるよ。よく休むけど。屋台皇帝さんにも、お取り引きがありますわ。うちがてを引いたら、さぞ、困るだろうなあ。だから、やましんさん、あなたも、最後のご奉公と思って、お話し書くのがんばって。まあ、無収入なのは、名誉だと思いなさいませ。お金稼ぐのって、たいへんだよ。あら、釈迦に説法かしら。』


 『あ、あ〰️〰️。顔が違うから、なんか変だとは思っていたけど、弘子さん?』


 『まあ、そういう人格も、ありますわ。一人で25くらいは持っているからね。だからさ、そうしましょう。決まりね。屋台皇帝さまには、ここから、きちんと連絡しなさい。ちゃんと、自分で言いなさいね。一身上の都合により、退職いたします。とね。宇宙労働法があるから、拒否はできないよ。ごたごた言い出したら、変わってあげる。まあ、しないと、思うよ。プロならば。で、それができたら、みんなで、おでんとか、ラーメンとか食べよ❗仲良くね。おじさん、じゃんじゃん作って。あたし、お酒、『清酒大地獄魔王』ひやで。』


 『あんた、高校生だろ。』


 『この人工惑星では、17歳からオッケーよ。ここの払いは、あたくしと、やましんさんで割るから。』


 『え〰️〰️〰️❗そりゃ、ひどい。』


 

 屋台皇帝は、やたら顔がでかいが、話せばよい人で、なんだか、ここに、すぐに、部下つれて飲みに来たのである。


 大宴会になった。




 あと、なにか、書き忘れたなか🔃?


 ま、良いことにいたしましょう。


 なんせ、やましんが、ハッピーエンド書くのなんて、他にはないですよお〰️〰️〰️✨


 今回は、貴重なアドバイス、頂きましたあ❗ ありがとうございました。


        みなさん、またね。

     

         宇宙のどこかで❗

 


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『さまよえる屋台』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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