第一話「赤い傘」~漫画原稿18of18「死体とマンホール」~

~死体とマンホール~

18ページ目

――ウロツキが水たまりの世界に落ちた傘エフェクトのページを閉じた

「パタン…」


ウロツキはマンホールの説明をしたかった様子だが、そんなことよりもサビツキは宇宙人誘拐事件の手がかりとして、モノ子の遺体が遺棄された場所の方が重大である、さらにサビツキは聞き間違いなのではないかともう一度確認した


サビツキ

「えっと、つまり、モノ子の遺体はマンホールにある、彼女を弔う意味で精霊馬の茄子を書いたが、精霊馬の茄子を一度消しゴムで消してから、NASUの出現場所に、クラゲさんを上書きした…事件を宇宙人のせいにした?」


ウロツキ

「その通りだよ」


サビツキ

「なら遺体を警察に連絡しなきゃ…」


ガタッ


ウロツキ

「それはやめてほしいかな」


ウロツキの声色が変わる、この事件の真相は暴いてはいけない、それがこの取材における最初の条件だったからだ


サビツキ

「…そうね、取材はあくまで事件への興味本位、口外しないと約束するわ、続けて」


ウロツキ

「地図書くから手伝ってよ」


サビツキ

「ええ、わかったわ…」


サビツキは何か恐ろしい事件の真相に巻き込まれた一人になったのかもしれない、なぜウロツキは秘密にするのか、そしてどうやってマドツキとモノ江だけが電車に乗って帰れたのか、この続きはまた今度だ


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ゆめのかいし ~Shèn Jǐng - the Lost Souls of Distination~ 長山春子 @mtkiki

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