第一話「赤い傘」~漫画原稿14of18「東脳の蛙」~


14ページ目

――水たまりの世界の赤い傘に向かってバイクが近づいてくる

「ブロロロ…」


さらにウロツキの推理は進んでいく、ノートに書いてあるものを指さしながらサビツキの疑問点や質問に答えている


ウロツキ

「それもあとで説明するよ、1994年の理由ね、"東脳"に出てくる森の中の蛙がいる、これも夏と梅雨入りの雨を示す象徴、これも何故か樹海に出てくる 」


サビツキ

「"東脳"?それってなんのこと?」


ウロツキ

「古いゲームだよ、当時が1994年とした理由は"東脳"のゲームの発売日、それしか手がかりなくてさ。」


サビツキ

「確かにそういう暗号かもね」


14ページ目

――マドツキを乗せたサイドカーバイクを停車するウロツキ

「トッ…」


マドツキの樹海を描いたノートを見ながらウロツキとサビツキの推理が進んでいく


ペラ…


ウロツキ

「可能性は低いけどね、あとさらに樹海だけ傘エフェクトで雨を降らすと、"ずっと雨が残り続ける"から、赤い傘と事故は関連がある、あっ、エフェクトの説明いる?」


サビツキ

「エフェクトは知ってるわ、私も夢の中で持ってた、心理変化のステータスよね」


AFFECT=心理的感情の変化


ウロツキ

「ん?、なんだか飲み込みが早いね、私のゲームファン?…まあいいや。そこに信号機エフェクトを持っている死体さんがいて、彼は黄色の髪、青と緑の服装、赤色の血、これは赤黄緑の信号機を示す。彼の目の前で赤い傘エフェクトを使うと雨が降り続けてる。信号機エフェクトは交通事故があったことを示しており、事故状況は雨だったとわかる。」


サビツキ

「つまり当時の状況は、1994年、季節は夏で、天気は雨だったと?あと夏の季節を示す蛙も樹海にいるから梅雨の時期…でも8月とかじゃないの?1994年7月7日木曜日ってのはいくらなんでも詳細すぎるわ」


ウロツキ

「そこは臨月の期間とタバコ屋とコンビニとファミコン世代で、ある程度の年数と日数は正確に計算できる、それは少し長くなるからあとで説明するね」

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