マルヤ六世といえばコレだろ!と全作品に書いて回りたいのが正直なところですが、こちらはとりあえず最初に薦めておきたい一作。描写は丁寧ながら独特のスピード感があり、だんだん時間の概念が狂ってきて、そのうちトンネルを走っている。読み終えた時には息を切らしていて、ある種スポーツとしての読書体験が味わえる稀有なお話(個人の感想です)。