シーズン2
第1話「龍郎の怠慢」
龍郎「暇だな」
龍冷「暇なら飛べば?」
龍郎「なんで飛ばなきゃいけないの?」
龍冷「それがドラゴンとしての義務だからです」
龍郎「それはだれが決めたの?」
龍冷「それは…」
龍郎「勝手に決まっただけだよね?」
そこへ拓弥将軍が現れて…
拓弥将軍「龍郎様」
「飛んでおいたほうが身のためですぞ」
龍郎「なんで?」
拓弥将軍「ではあなたは将来誰かがマスタードラゴンの位を求めて反逆してきても対応できませんね」
「その時にはほとんどのドラゴンが龍冷様がマスタードラゴンだと思っているだろうから」
龍郎「絶対あり得ない」
拓弥将軍「あり得ないとどうして言い切れるんです?」
「民が苦手のある君主よりも完璧な君主のほうに行こうとするのは当然のこと」
「その差は将来に響いてきます」
龍郎「では龍冷が私に逆らえないようにすればいいのだ」
拓弥将軍「龍冷様は逆らわなくても民が反逆してきますよ」
「それを沈められるんですか?」
龍郎「ドラゴン兵の力があれば大丈夫だろ」
拓弥将軍「ドラゴン兵はおそらく龍冷様の味方をしますよ」
「兵にとっても完璧な君主のほうがいいですからね」
龍郎「だったら兵も私に逆らえないようにすればいいだろ」
拓弥将軍「どうやって?」
「軍隊というのは力でごり押すのに法が通じるとでも?」
龍郎「ぐぬぬ…」
拓弥将軍「もっと現実味のある話をしましょうね」
「そういう意味では龍郎様は飛ばなきゃいけないんですよ」
龍郎「それでも飛びたくない!」
拓弥将軍「なぜですか?」
龍郎「怖いからさ!」
拓弥将軍「じゃあどうしようもないですね」
「素直に龍冷様に後継ぎの位を譲ってみては?」
龍郎「龍冷にまともに国を運営できるとは思えない」
拓弥将軍「いざとなったら私がサポートしますよ」
龍郎「その言葉信じるぞ」
「じゃあ後を継ぐのは龍冷だな」
「じゃあ早めに準備しとかないと…」
龍郎は何かの準備を始めた
続く
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