第6話できることとやるべきこと

さてとりあえずやるべきことはやり終えた。まぁ掃除をしないといけないけれど、ここは一旦忘れておこう。清潔感を求める人間はここにはいないならそれはそれでいいのではないか。

いやそんなことはどうでもいいんだ!

忘れてしまっていたんだよ。私たちは!

この場に自分一人しかいないなどと言うツッコミならそんなもの私が1番わかっているから言わないで欲しい。と余計なことはどうでもいいんだ。

異世界転生したんだ。ならば、能力の一つや二つなくては困るじゃないか。

早速変化を調べてみようではないか!

(ちなみに少し恥ずかしいため拠点とは少し離れた場所にて行っているぞ!)

さてまず身体能力だが、これが少し上がっているんだ!体感的には体育の成績が3から4に上がった程度の変化だが、これが存外違うのである。

さらにだ!自分の体に変化があったということはだ!この程度の事などおまけでもっとすごいのがあるのではないかって思ってしまうじゃないか!もう楽しみすぎて鼻歌歌いながら日課こなしちゃったよ!おれ!

早速色々試そうと思う!

あぁもうさいこうだよ!

(2時間後)

悲壮感という言葉をご存知か?

知っている人はいると思うし、日常生活でもたまに使うとおもうんだ、でもその言葉の100パーセントの力を発揮している場面はあまりないと思う。

え?コミュ障?何で?あっ、突然わけわかんない話しするからってことっすかね。えっとですね。関係あるんすよ。え?誰がって?

ハハッ




聞くなよ、、、

正直泣くほどのことじゃないが、これは思っていたよりも心にくるんだ。とぼとぼと歩いて帰っている男の背中を見るがいいさ。異世界転生能力なし。終わってら!

「あっ、お帰りなさいませ!ご主人様!」

かわいいっすね。いっすね。

「あのですね。ユーモアのないあなたにユーモラスな人間の私が教えてあげたいことがあるんですけど、こういうちょっと勢いでやっちゃった系のネタはって聞いてます?」

聞いてるさ。ユーモラスガールさん

「どうしたんですか?元気ないですけど。もしかして私は自分が思っているよりもアンユーモラスガールだったでしょうか?」

いや違うんだ。簡単な話で、異世界転生したからなんか新しくできること増えたかなって思ったけど何も無かったんだよ。

「あ〜」

わかるだろ!

「分かりかねますね」

なぜ!

「いやなんか元々そういうのにあんま興味なかっただけなんですけど、そもそもそんなものなくても生活できますし、、」

この女は何を言ってんだが。おいユーモアさんが愛想つかしてんぞ。あっ帰っちまったじゃねぇか。

「誰ですか!芸人になるべく生まれたような名前した人なんてここにはいないですよ!」

違うんだ。軽い冗談だよ。遠回しに君のユーモアがたりてないってことを伝えたかっただけじゃないか?

「あの〜。そろそろユーモアやめません?」

それもそうだな。でだ、身体能力が少々上がってたからもしかしたらって思ったんだ!

「そうなんですか?私全くそんなこと気づかなかったんですけど?」

ほら見ろよ!人によって違うってことはきっとなにかあるんだってことだよ!

「具体的にどんな感じなんすか?」

最近少し調子がいいんだよ。体の。

「それって単純に日課こなして体動かしてるからなんじゃないですか?」

あっ

「あっ」

バカここに極まれり!クソ恥ずかしぃや🥴

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小人になって生きてみた @nishiki3gou

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