天川 悠人の教室内での


 クラスの違う寂しがる桜花と、別れて教室に入ると俺、茜、桃花はそれぞれの席に座る。


 因みに先程不機嫌だった桃花に


『気にする必要はないわ、どうせただの嫉妬よ。 アンタが学年の美少女を三人も侍らせてるのが気にくわないのよ。 自分達は声をかけても、相手にすらされないのにね」


 侍らせてないよ…人聞きの悪い。


 あとコイツ自分のことを美少女と言い張ったぞ……いや、別に否定する気は無いが。


 だがしかしやはり茜がNo.1よ。 でも変態なんだろって? ……うん、まあ……ね



 ふと茜達の方を見ると、委員長と茜が仲良さそうに話しをしてる。桃花はギャルっぽいクラスメイトにノートを渡していた。


 ノート貸してくれって頼まれたんだろうか?


 桃花は見た目に反して成績は凄く良い、テストの順位も毎回10位以内だし、変態だけど。

 茜は5位以内でそのちょっと上……変態だけど(悲痛な表情)

 桜花も20位ぐらいと三人共頭が良い。


 俺? ……真ん中ぐらいかな……なんだその目は、本当だぞ。 メガネが勉強できるなんてただの偏見だからな?


 俺の視線に気づいた茜が微笑みながら小さく手をふる。 ちょっと抱き締めてきてもいいかな?


「なぁー天川」


 俺が幸せに浸ってると後ろの席の角刈り、名前は……む…室崎…だっけ? に、声をかけられる。


「何?」


「天川って最近、地堂さんだけじゃなく、更科さんや人蔵さんとも仲良さそうにしてるだろ?」


「それが何?」


 俺は無愛想に返事をする。


 仲良さそうにしてるかは兎も角、何かコイツの無遠慮に相手に踏み込んでくる感じが気に食わない。


「そんな嫌そうにすんなって、同じクラスの仲間だろ?」


 は? 普通に他人だろそれ…


「だからさ、今日の昼飯俺も一緒していいか?」


 何がどう『だからさ』だよ、お断りだ…と、む…室茂に伝えようとしたら


「嫌よ、一人で食べなさい」


「ごめんね、遠慮して?」


 茜と桃花がバッサリ斬り捨てた。

 ……聞いてたの?


「………」


 茜達は言うだけ言って自分の席へ帰って行った。 ショックそうな顔をするむ…宗茂。


「と、いうことだ。 悪いけど別の奴と食べてくれ宗茂」


「誰だよ?! おれの名前は村崎だよ!」


 おい誰だよ宗茂とか言った奴。


「ごめん…興味なくて」


「え、そんなに? どんだけだよ… 」


「ダンジョンとかで画面に映ってるのに、行き方が分からなくて取れない宝箱ぐらい?」


「それすげー気になるんだけど……」


 ……そうか?


 ――――――――――


 昼休みになり普段は直ぐに弁当を持ってやってくる桜花が来なかったので、こっちから迎えに行くことに。


 三人で廊下にでた時点で、見知らぬ男と話をしている桜花を見つけた。こっちに気づいた桜花が男に頭を下げて、こっちに歩いてくる。男はまだ何か言いたげだったが、そのま立ち去って行った。


「すまない…待たせたな」


「ううん、大丈夫。 ねぇ桜花ちゃん、さっきの人って…」


「あぁ、剣道部の主将で射陰 《いかげ》先輩だ。 部活のことでちょっとな」


 剣道部主将なのに射陰…


「実は……剣道部を辞めようと思って、昨日退部届けを提出したんだ」


 ――――――――――


 人蔵、部活やめr


 理由はキャラクター紹介に書いた通り。








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