幕間2 何故、彼女は拒むのか?

幕間2


竜司side


俺は彼女の打ち上げにこっそりと参加した。


彼女は楽しそうに女友達と話しているが、此方にはピクリとも動かないし、見てこない。


まるで、完全に眼中に無いかの様だ。


しかも、もう飲める年なのにいっこうに酒を飲もうとしない。


仕方ない。


それなら普通の飲み物に…


彼女がトイレに行っている間に、俺の知り合いセフレに仕込みを頼み、時を待った。


そして、彼女はそれを飲み…


…少しずつ惚けた様な顔をし始める。


「よし、後は…」


ノリが来るのを待つだけだ。


こういう宴会みたいな場には必ず盛り上がる時が来る。


先程までの彼女なら無理だろうが、今の彼女なら…


「ほら、暦ちゃん!主役なんだから、もっと飲もうよ♪」

「…そうですね。飲みましょうか……」


こうして、俺は彼女に飲ませまくった。


そして、遂に…


「ううっ、人識く〜ん〜」

「あらら、寝ちゃった。」

「俺が送るよ。」

「ああ、先輩か。」

「竜司さんなら安心でしょ。」

「先輩が送り狼になる訳ないもんね。」


と、俺に信頼して任せてくれた。


いやぁ、普段はこのイケメンで外面良くしてきたかいがあったぜ!


一応、知り合いセフレの奴等にも言わせてるしな!


楽勝だな、後は…


この子をいただくだけだ。


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その後のお話は上手くいった。


彼女は素直に頷いてくれた。


やはり、彼女は俺を愛してくれてたんだなぁ…


その後は色んな事をさせた。


フェラやパイズリ、彼女は教え込ませれば教え込ます程に、直ぐに上達していった。


本当に満たされる様だった…


俺はやっと彼女を手に入れたのだ!


だが、甘かった…


彼女はずっと…


「どうして、そんな目をするんだい暦ちゃん?」


彼女は鋭く俺を睨み続けていた。


まるで、憎き敵を見る様な目で…


そんな目で俺を見るなよ…


それだけじゃない。


彼女は決してイカなかった。


どうして?


俺達が愛し合っている筈なのに、どうして!


そうか、気持ちよくなれないのなら、させてあげれば良いんだ!


はは、簡単な事に何故気が付かなかったんだ!


そうと決まれば、早速行動だ!


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「良かった…」


気持ちよくなれる薬をあげたらちゃんとイッてくれた。


ちゃんと気持ちよくなってくれると、俺も嬉しくなるよ!


これで晴れて俺達は…


「こんなの気持ちいいだけ。気が狂いそうな快感を与えられても、私の中には不快感しかない!それに、誰がアンタみたいな外道と付き合うか……」


はぁ?


何で?


俺は此処まで君を気持ちよくさせてあげれるのに?


今まで抱いてきた女達なら泣いて喜んでるだろうに…


そうか、まだあのお邪魔虫が巣食ってるんだね。


なら、俺がそれから解放してあげよう!


それで、俺達はハッピーエンドだ♪


続く

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