第3話 悪夢の前奏曲
第3話
大学に入り一年が経った。
私達は二人とも成人し、お酒を飲む様になった。
最も、人識くんは煙草の方が好きらしく、私はお酒の方が好みだったが…
最近では、私に隠れてよく吸っている。
鼻がツーンと来るのに、何が良いんだろう?
まぁ、私はお酒に強いのでいつも人識くんに勝ててるのだが。
まぁ、ベッドの上では負けっぱなしだから別に良いよね♪
そして、今日はというと…
「ちょっと、飲み過ぎじゃない?」
「ははは、大丈夫!大丈夫!今日は飲まねぇとやってられねぇよ!」
と、弱い癖にかなりお酒を飲んでいた。
その原因が…
「何で、暦がミスコンに出なきゃいけねぇんだよ!」
「私も断ったのに、勝手に入れられてて…」
そう、勝手にミスコンに出場を決められていたのである。
それに人識くんは激怒。
まぁ、最終的には折れたのだが、今日の殆どは喫煙室で吸いまくっていた。
そして、現在進行形でのみまくっている。
それにつられて、私も飲みまくってしまい…
「あはは、こういう時はお酒に限る!」
「解る!チューハイ、最高!」
と、二人してバカ酔いしていた。
しかも、挙句の果てには…
「人識きゅん、これ書いて!」
「おう良いぞ!」
此処からはあまり覚えていないのだが、何かを書いた気がする。
しかも、とても大切な物だった様な…
そして、そこから何処かへ出かけた様な…
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そんな事が前日に有りつつ、私はミスコンに出場した。
残念ながら人識くんは二日酔いになった為、私が出る所を見た瞬間、即帰宅していた。
我慢してまで見に来てくれてありがとう…
そして…
「はぁ、1位かぁ…」
気が付けば、1位になってしまった。
まぁ、正直な所を言うと、出るなら出るで一番を取るつもりではあった。
それに、私は人識くんにとって一番ならそれで良いのだ。
そんな私に…
「音崎さん、打ち上げ行こうよ!」
と、誘う声があった。
本当は断りたいのだが、一応この女子達には世話になっている。
ちらほら男も来るみたいだが、サークルの人も多いし、私が付き合っている男性が居ると止めてくれるだろう。
仕方ないか…
「あっ、ごめん。打ち上げに行ってくるから、今日はそっちに行けないの。明日は必ず行くから。大丈夫、殆どが女の子だから。」
よし、行くか!
何か美味しい物食べれるかなぁ?
だが、その判断が間違いな事を…
これが私の悪夢の始まりだという事を…
…私は嫌という程に思い知るのであった。
続く
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