第2話 幸せな日々

第2話


それからは幸せな日々だった。


私は人識くんの為なら何でもやった。


無理やりキスして強制的にその気にさせ、慰めてあげた事もあった。


「気持ちいいィ♡気持ちいいよ、人識くん♡」

「俺もだ、音崎!」


身体を差し出す事で、彼を癒していった。


彼の中にまだ陽葵ちゃんが居るのは理解わかっている。


でも、今は私だけが彼の側に居れるのだ!


嬉しい、彼の物が私だけを突いてくれる。


嬉しい、彼が私だけに情欲をぶつけてくれる。


嬉しい、彼が私の中に精を吐き出してくれる。


本当に幸せな日々だ。


人識くんを手放してくれた陽葵ちゃんには感謝しているよ♪


「人識くん♪」

「はぁはぁ、何だ音崎?」

ずっと一緒に居るからね?見捨てないからね?だから…」


…もっと、私を愛してね?


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そして、数年が経ち…


「夢の大学生活だ、イエーイ!」

「お、おう。イエーイ!」


私達は同じ大学を受け、見事一緒に受かった。


これこそ、夢見た姿!


一応、高校には陽葵ちゃんが居た。


結局、あの魅力も訳が理解わからない転校生と付き合っていたが、今はもうどうでも良い話だ。


でも、此処からは二人きりだ!


「ねぇ、どんなサークル入る?」

「気が早くないか、暦?」


そう、大学に入る頃には人識くんも私を名前で呼んでくれる様になった。


でも、未だに彼の中には陽葵ちゃんが巣食っている。


それ自体は気にしていない。


彼は度を越えて優しいのだ。


勿論、バカみたいに未練がましいのもあるが、彼は今でも陽葵ちゃんの幸せを願っている。


本気で愛してたが故に、今でも陽葵ちゃんの事がなのだろう。


だが、今の人識くんの…現在進行形で愛を受けているのは私なのだ。


だから、醜い嫉妬なんてもうしないのだ。


「本当に可哀想な陽葵ちゃん…」


何で手放したんだろうね?


本当に理解わからないなぁ…


でも、ありがとう。


疎遠になっちゃったけど、私と陽葵ちゃんはずっと親友だよ♪


「あっ、そうだ食堂行こうよ!どんな食べ物があるか見に行こう!」

「そうだな。ちょうど腹も減ってきたしな。」


と、私達は二人手を繋いで歩いていく。


何か周りから見られてる気がするが、どうでも良い。


私が気にするのは人識くんの視線だけだもん♪


ああ、今日はちゃんと出来てるかな?


化粧、バチッと決まってるかな?


髪型、ちょっと変えてみたんだけどな?


「あっ、そうだ。言い忘れてた…」

「何かな、人識くん?」

「髪型、変えたろ?似合ってるぜ、暦。」

「ッーーーーーーーーーーーーーーーー大好き♪」

「うおっ!」


しゅき!しゅきしゅき大好き!


もう、しゅき過ぎるよ!


ダメ、この場で倒れちゃう!


ああ、大しゅき!


よし、この気持ちを夜にぶつけよう!


一人暮らし、もとい同棲が出来なかった(親に反対されました)のは残念だったけど、泊まる事は出来るしね♪


さて、人識をヒィヒィ言わせちゃうぞ!


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「イグ♡イグイグ♡あ♡あ♡あぁァ♡あお゛♡♡んお゛お゛お゛♡♡♡」

「行くぞ、暦!」

「う、ゔん♡来て♡♡私の中に♡♡♡中に、中に、中にぃィ♡♡♡♡」


はい、即落ちニコマでした。


人識くんには勝てなかったよ…


続く

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