第10話 純愛物を装うNTR物死すべし 慈悲はない
第10話
こうして、俺は久し振りに雫の家に来ていた。
はぁ、あんまり来たくなかった。
でも、アイツを俺の部屋に呼ぶとめっちゃ犬みたいに臭いを嗅ぎまくるんだよなぁ…
しかも、エロ本探しまでするのだ。
無いと言ってるのに…ていうか、電子の世界にも無いわ。
立たない俺が持ってても無用の産物だしな…
前の人生?持ってましたよ…
純愛物しか持ってませんけどね。
…純愛物を装ったNTR物は死んで欲しい。
アレのせいで当分苦しんだしね…
…しかも、現実にNTRビデオレターが届いた訳だ!
ははっ、嗤えるよな?
「…誰か俺を嘲笑ってくれよ。」
「何で地獄兄弟になってるの、たーくん?」
「昔からだ。」
因みに、好きなのは
「あら、いらっしゃい!久しぶりね、たーくん♪」
「あっ、お母さん!たーくんに抱きつかないで!それは私の特権なの!」
「何を言ってるの?私の物は私の物、娘の物は私の物よ?」
「何処のジャイアンですか、おば…お姉さん。ていうか、雫。お前にそんな特権を与えた覚えはない。」
柔らかい身体に挟まれる俺。
まぁ、柔らかいだけで熱いし、狭いし、何とも思わない。
つくづく、男として終わってるな俺…
ていうか、毎回これやるのはよしてほしい。
何で挟まれて親子喧嘩に巻き込まれなければいけないのか?
ていうか、そうやって煽って反応楽しむの辞めてください。
「まぁ、良いわ。後でジュース持っていくわね。」
「来なくて良いよぉだ!」
「はぁ、早く行くぞ。」
「うん♪…べぇーだ!」
「おいおい…」
しかし、これも百合に挟まる男扱いなのだろうか?
エスプレンダー持ってこないとな…
もしかしたら、投げの鬼になれるかもしれないし…
「さて、話をしようか。」
「うん!何の話?」
「俺はお前と付き合えない。」
「…うん、知ってる。」
「…そうか、知ってたか。まぁ、あんなに抱き着かれても何も反応してないなら、バレバレだよな…」
「えっ?」
「えっ?」
えっ、もしかして、気が付いていないでいらっしゃる?
「知らなかった。ずっと、たーくんの身体と臭いを味わってたから全く気が付かなかったよ。」
「そ、そうか…」
自爆した男が此処に居た。
というか、俺である。
これじゃあ、唯EDなのを幼馴染の女の子にバラしただけの男じゃねぇか!
「…そっか!じゃあ、仕方がないね。」
「何がだ?」
「こうするんだよ!」
「へっ?」
押し倒された。
見事な迄にスムーズな行動、俺が押し倒されてなきゃ見惚れちゃうね!
「何のつもりだ?」
「立たないのなら、立たせてあげる。」
「はぁ?」
「エッチしよう、たーくん♪」
拝啓、暦。
俺は今、逆レイプも体験しようとしています。
誰か助けて…
続く
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