第3話 初めての出会い
第3話
それから少し経ち…
…俺は幼稚園に入園した。
あの地獄の日々ともオサラバだ!
何で年相応の精神状態にさせてくれなかったのだろうか?
いや、まぁ、転生しちゃってる時点で可笑しいか。
ある程度動く事が出来る様になった俺は色々と調べれる事を調べてみた。
すると…
「にせんにじゅうろくねん?」
俺が死んだ時から四年しか経っていないじゃん!
でも、これは本来の世界ならという仮定の話だ。
「はぁ、つかれた。」
もう少し喋れたり、動けたり出来る様になりたい物だ。
不便でしょうがないし、俺の母親が甘やかし過ぎるんだよなぁ…
隙ができる度にあ~んだぞ、あ~んだ。
精神年齢が大人な俺は恥プレイでしかない。
それにホッペにキスしまくるから、本当に悶えてしまう。
彼女には俺が喜んでいる様にしか見えていない様だが…
「はぁ…」
その苦労のせいで俺はこの年ながら、溜息を吐く子供になってしまった。
悩ましい現実に打ちのめされながら、適当に絵本でも読んでいると…
「かえして!わたしのおにんぎょうさんかえして!」
ん?喧嘩か?
どれどれ…
声が聞こえてくる方を見ると…
「いやだよ!」
「ほら、とってみなよ!」
「はは、でぶちんにはむりか!」
太った女の子が、3人の男の子に人形を取られて誂われていた。
バカだろ、コイツら…
いや、この年齢なら仕方がないのか?
仕方がない、お兄さんが動きますか!
「こら、やめろよ。」
「なんだよ、おまえ?」
「このでぶちんのみかたをするのか?」
「なぐっちゃうぞ!」
「やってみろ。ただ、おまえたちもなぐられるかくごをしておけよ。」
そう言うと、彼等はポカンとしながらも殴りかかってくる。
はぁ、単純な上に直線的だな。
これなら、まだこれ位の年の竜馬の方が強かったぞ。
「あっ、いたいよぉ!」
「うわぁ〜ん!」
「ママぁ!」
こんな奴等を殴るのも忍びないので、全部避けてやった。
だが、奴等はそのせいで派手に転び、泣き出してしまう。
何か罪悪感が沸くが、一旦それを無視し…
「ほら、どうぞ。きみのにんぎょうだろう?」
続く
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