第2話 新たな人生

第2話


「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」


あれ、この感じ…


何これ…


身体が動かないし、この言葉しか喋れない!?


まさか、まさか…


「はーい、お腹すいたのねぇ。ほら、お母さんのおっぱいですよぉ♪」


ぎゃー!


やっぱりだぁ!


異世界転生(現実世界も可)で最初に来る第1難関…


…搾乳展開だぁ!


どうしよう…


…あれ、でも美味しそう。


乳に惹かれて行く。


ああ、口に…


-----------------------------------------------------------------


「バブゥ…」


はい、美味しかったです。


でも、滅茶苦茶恥ずかしかったです。


これは新手の拷問なのでは?


でも、(おそらく)親とはいえ、他人の女性の乳を吸うのは…


…はっ、もう暦も他人じゃないか。


しかも、この世界が現実世界なのか、平行世界なのか、異世界なのかも解らない。


解るのは、この家の息子として生まれてきた事くらいだ。


はは、もうどうにでもなれ!


俺はヤケクソでそう思いながら、急に襲い来る眠気に負けて眠りに付いた…


-----------------------------------------------------------------


『ごめんなさい!ごめんなさい!』


暦?


『ごめんなさい、私が✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕』


何を言っているんだ?


ダメだ、聞き取れない…


何故なんだ、暦…


何故、君は俺を裏切って…


「おぎゃぁ!おぎゃぁ!」


ああ、また腹が減って起きてしまった。


また、あの苦行が始まるのか…


「ああ、お腹すいたんでちゅねぇ♪ほら、お母さんのおっぱいですよぉ♪」


はは、バブみを感じてオギャるのってこういう感じか…


辛いな…


ここが地獄か…


続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る