14.連中・中 ゠ 横暴と傲慢の話
たとえば結論
極端な場合を挙げるとするなら、英気を養うために湖へ立ち寄る。
そんなふうに
無論これは、湖へ立ち寄るという目標に違いが無いだけで、慰労という目的としては完全に
しかしどうやら、
その理由など……英気を養う必要のある部隊に、戦闘をさせた結果などもはや、どうでもいいらしい。
手段と目的が
そんな、言わないほうが
こうまで
しかし実際には、上からの指示になど、
それでその皆が、無理に
結果、皆が無理をするのが当たり前、という
ところが、人が
単純な話、限度を超えたらば疲労がふつうに蓄積し、当然のごとく普段どおりに
だから筋力にしたって、火急の場をのぞいては、三分の二ほどが普段から休眠している。
作業能率にしたって、毎日の
本当に当たり前なのだが、人には一定の休息時間が必要であるのだし、常態的に全力
だと言うに連中はどうも、全力を出させたらば出させただけ、長時間働かせたらば働かせただけ作業は
そんな
そんなふうに、決め事の理由がどれほどいい加減だったとして、だがこれを改めさせるは、至難の業。
どういうわけかその彼ら、相手のその様子から心理状態を読みとる
そして、その能力を駆使するなどして他者へ対し優位に立ち、これを積極的に
まあそのような連中、どうも共感性というものを
もし、他者の気に
また、
それに、人目や
くわえて、そうやって他者への遠慮が発生しないならば、これを侵すにも抵抗を感じないだろうし、だったらば
そんなふうに、非行に対する罪悪感を感じないならば、目的のために手段だって
共感性の欠如こそ横暴の根源。
そんな至極当然な
つまりは
これに
ゆえに、聴こえのいい
これは手に負えない。
たとえば会議において、他者から気に
これには発案者も、確かに自分が言い出したと乗せられてしまうし、それはその場での
しかし、決議さるならどう
ところが逆に、自身が発案者である場合には、
それもこれも尊大な態度で、最強の案だの採用しなければ大損失だの、自説を持ちあげては大きな声により語り。
もしくは他者の意見を、
実績もない
議員としての自覚はどうしたか、いま
そんなふうに人格を
まったく
相手の
つまり少女が
だがその内容によらず、落ち度らしいところを強く追及されれば、人はそれで弱腰になってしまう。
あまつさえ、そんな話は関係ないと反論しようが、関係ないわけ無いだろう! と根拠も示さず
すると、そうまで自信満々に
ひるがえって、怒鳴られたほうとしては大抵が、ふつうに
ちょっと突っ込まれただけで
それは最終的に、指摘者は有能、発案者は無能と、事実
関係ないわけが無い、と大声で叫んだその根拠が、まったく示されていないにもかかわらず、である。
しかもこの評価は、
被害者が精神的に
これは、判断力を
だから仮に弱っているとき、
そこへ一転、
実はこれこそ、洗脳の手口のひとつ。
人は、自身を苦境から救ってくれそうな存在に
よってそこへ、様子が
そんな感じのものに
ゆえに大抵の場合、真っ当なことを言えていたかもしれない被害者は、それを
そんな、人心の性質を巧みに利用しての、相手を
無論、表情を読むのに
だから事情を知らぬ者がこれを見れば、理想高くて自信も
それにより得られた
すでに乗せられた、周囲の者たちからも畳んで
その
まあそれは、ただ相手を
冷静に評価されたらば、全然その場に
しかしそれら個々単体は、まさに少女と挙げ合った布教の
くわえて対面においては、即時性が
だが、そのようなお
発言に整合性が無いのだから、論述で弱いのもまあ当然だが、それで
話し合いは相手の顔の見える状況でなければ難しい。
決断には
そういう
そう挙げられたところで、しかし少女の言葉のとおりだ。
言い負かし合いたる、討論の場で
出し抜き合いたる、
表情や態度などは
まして
なにより人が
正しい解を求めたいなら筆談こそ
無論、曲解によりて会話を崩壊せ
だがその事情は、口談でもなんら変わらないどころか、会話の経緯が記録として
だからこそ重要な会議では
また、
言い出した者がただ短気なだけか、
どころか、
どんなに遅くとも構わない、とは
とまあ、判断の正確性を求めるならば自然、こんな結論になろう。
つまりは結局この両方ともが、聴こえのいい
そしてここまで
そしてそれを利用して、理を尽くせないという自らの弱点から、
そう、横暴とは要するに逃げなのであり、逃げを打つには弱みがそこに有るからなのだ。
とすると、対面でなければ話し合いは難しいとは、
だとすればなんとも
そんなものを紹介されたところで、浅ましきかな、としか言えなかろう。
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