第3話

何とか火起こしを成功させ、火を使い兎肉を料理した俺、ここでハッとする。


レベル上げしないとゴブリンじゃきつくね?


だが、レベル上げをする?どうやって?

敵を倒す?ここら辺には兎はもう居ないのに?


いや!居るじゃ無いか!近くに、弱いのが沢山!

そう、ゴブリンが!


でも同族殺し、これ倫理的にアウトでは…?

いや、俺の種族は人間だからセーフか?


でも今はゴブリンだし…

あ、兎だ!


俺は一体どうするべき…

あ、また兎。

 

ってかここどこだよ、兎追ってたら

兎が大量に居る所に来ちゃったんだけ…


ハッ!ここで兎狩りをすればレベルと食料、どっちも稼げるじゃん!


そうと決まればヒャッハー!兎狩りじゃあー!


ーーー


ーーーーー

ホブゴブリン レベル3

ーーーーー


うわぁーーっ!

いつの間にか進化してるぅぅぅーー!!


これなら安心して探索できるしここら辺はざっくり探索するか!


ーーー


…いやここ魔王城じゃん!

あれ?もしかして俺の生まれた森って魔王城の森?


まじかぁ、やばいし森に帰…


「おい、お前。」

「!?何者だ?」

「ほう!ゴブリンの癖に喋るのか…」


ー特性 固有 を獲得しましたー


「いいから質問に答えろ。」

「私か?私は四天王最強の魔族、ドラリアだ!私は名乗ったぞ、貴様にも名乗ってもらおうか。」

「俺か?俺は…クジョウだ。」


ー特性 名持ち を獲得しましたー


「クジョウ…やはり、名持ちか、だが魔王様の元で四天王になりたいのなら四天王を討ち取る他なし!勝負だ!」


ーーー


勝った、四天王最強って言ってたからビビったけど割と何とかなってしまった…


おいおい、これは魔王討伐楽勝かぁ?


「くっ、私は敗北した身、煮るなり焼くなり好きにするが良い!」 

「あ、じゃあ魔王のところまで案内よろしく。」

「え?あ、ああ…分かった。」


めっちゃ困惑しながら案内してくれた。

好きにしろって言われて殺すほどサイコパスじゃないわ!


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