第16話:再教育 sideテル

時刻は深夜1時、私はお嬢様の部屋の前に来ていた。

先輩にはお嬢様が私に話があると言って呼び出されたのだがいかんせん恐怖で足がすくむ。

「し、失礼致します……」

「遅かったわね」

「ひっ!す!すみません!」

「まぁいいわ、貴女がとろいのは今に始まったものでは無いんだもの。」

酷い言いようだ。これでもなるべく早めに業務を終わらせてきたんだけどなぁ……

まぁ、先輩は私の1時間前に全部終わらせてトレーニングに行ったんだけど……もう寝てるよねぇ…私も寝たいなぁ……

「あら、眠そうね話の前に少し私の部屋で休んでてもいいわよ?」

お嬢様の部屋で寝るなんて何されるかわかったもんじゃあない。

これは断らなければ……

…………それにしても何かいい匂いがするなぁ…

「い、ぃぇ、私は…だい……りょう…ぶ…………れすぅ…………」


バタンッ


私の意識はそこで途絶えた。

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