第14話:執事の1日(?)1

執事の朝は早い。


「ふわぁ……」

朝5:00に起床。

お嬢様が起きる前に身の回りの支度を済ませておく。

「腹減ったな……」

しかしここではまだ食事を摂らない。なぜならここで食事してしまうと最高のパフォーマンスを発揮できないからだ。ちなみにこれは執事になってからの話ではなく殺し屋時代からのものでもはや一種の週間なんだよな。


「お嬢様、朝ですよ。」

朝6:00にお嬢様を起こす。

お嬢様を起こす時のコツとして、トントンと叩いて起こすのでは無く優しく揺すって起こすとお嬢様は寝起きが良くなr―――― グイッ

「うお!!」

「ん〜もうちょっとぉ〜」

おそらく寝ぼけているのであろうお嬢様にベットに引きずり込まれた。

「お、お嬢様!!起きてください!!」

まずい、非常にまずい。

もし、このままお嬢様が目を覚ましたら……

「ん、んん?」

「あ、」

「〜〜〜〜〜!!!」


バチンッ!

ゴスッ!!


「うっ!!」

ビンタからの鳩尾キックが俺にクリーンヒット!!

「あなた、死にたいの?この私に夜這いだなんて。」

「違います……違うんですよ………」

「なにが違うのかしら?」

「私は普通に起こしに来ただけなのに……」

「そう、これがあなたの普通なのね、わかった、解雇通知を出すことに……」

「普通に起こしてたのに寝ぼけてたお嬢様から引きずり込まれたんですよ!!」

「わ、わたしが?あなたを?そ、そんなこと……」

「実際そうなんですよ!!」

どうしたのだろう、顔が真っ赤だ、風邪だろうか?

「と、とりあえず早く出なさいよ。」

「失礼しました。」

「ま、まぁいいわ、今回はそういうことにしといてあげる。」

どうやら解雇の件は、なしになったらしい。

たすかったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


それにしても、お嬢様の鼓動がやけに早かったな。

なんか変な病気じゃないといいんだけど―――



―――あれ?なんで俺こんなにドキドキしてるんだ?



続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る