第7話:今は冬

カップに紅茶を注ぎながらこいt……ゲフンゲフン、お嬢様に気になっていたことを聞いてみた。


「……気になったんだけどなぜ私のことをここまで信用してくれたんですか?俺は殺し屋だったんですよ?」

「あなたの生い立ちは調べがついています。あなたは殺し屋は殺し屋でも優しい殺し屋さんなのでしょう?なら大丈夫よ!」


お嬢様はしてやったりと言わんばかりの屈託のない笑顔を浮かべていた。


その表情は俺が今まで見てきた笑顔の中で一番光り輝いていた。


「…………そ、それと、その服、似合ってるわね……」

「あ、ありがとうございま……」


へんなとこで褒めてくるなと思い、訝しむために彼女の顔を見ると。


「………風邪ですか?」


彼女は耳まで真っ赤になっていた。


「ちょ、ちょっと部屋が暑いですね、窓を開けてくれます?」

「……承知しました。ソラお嬢様。」



季節は冬、窓を開けてもいいが少し寒すぎやしないかと心配しつつ言われるがままに窓を開けた。


やっぱり寒すぎるな………


風邪を引かれると困るから少ししたら閉めようか。

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