殺し屋の少年、ターゲットに保護される。

第4話：過去

「…は？」

「あなたレベルの顔でしたら私の傍付きとしていてもおかしくないでしょう。」

「…俺の本業は殺しだ、傍付きの仕事なんて知りもしないぞ」

「それなら心配ありません。あなたの役目は私の身の回りの護衛や簡単な身の回りの世話だけです。」

「なんで俺なんだ？別に俺みたいな得体のしれない奴よりそのお父様に頼んだ方がもっと専門の奴に頼めるだろ？」

「はぁ、もしかしてバカなんですか？話聞いてました？私、父が嫌いなんですよ。」

あぁ、そんなことも言ってたな。

「そうか、父親がいるだけましだと思うけどな…」

「え？…ということは……？」

「えぇ、僕には父親がいない。ついでに母親もね。」

父は僕がまだ小さかった頃に病死した。

母がついでなのは母は父が亡くなってからやつれてしまい俺を捨ててしまったから。

俺は孤児院で育てられた。

そしてその孤児院でも気弱だった俺はいじめられていた。

そして孤児院の先生らは俺を問題児として嫌い、ろくに世話もされなかった。

そして俺はいまの殺し屋を育成する学校。

『白菊養成学校』

に引き取られた。

そこは訓練こそきつかったがとても暖かい場所で友達もできた。

俺を欠陥品と呼ぶ人もいたけど…

俺はあの学校が大好きだった。

しかし、今回のこの失敗でもうあの学校には戻れない。

自分の失態で自分の居場所をなくしてしまったのだ。

に引き取られた。

そこは訓練こそきつかったがとても暖かい場所で友達もできた。

俺を欠陥品と呼ぶ人もいたけど…

俺はあの学校が大好きだった。

しかし、今回のこの失敗でもうあの学校には戻れない。

自分の失態で自分の居場所をなくしてしまったのだ。