第8話 バイバイの時間
バウマンさんとスティードが別の街へ行くみたいだ。
結局池に落ちただけで、ほとんど遊ぶ事は出来なかったな。
まあ、池に落ち後は体を拭いたり着替えたりお父様やリミアに怒られたりして時間が過ぎて行ったから仕方ない。
「まったくセラフィ、お前は女の子なんだからもう少し落ち着きをだな」
遮るように俺は「ごめんなさいお父様」と目をウルウルとさせながらお父様を見た。
「まあ、これに懲りたらこれからは気をつけるんだぞ」
「はい、お父様」
へへへ、ちょろいもんよ。
うまくお父様の小言を回避して、にひひと笑っているとスティードと目があった。
ふふ、と笑うスティードを見て恥ずかしくなる。
変な所を見られてしまったな。
「バウマン、すまなかった」
「大丈夫だよアイン。それにスティードは嬉しそうな顔をしていたからね」
「そうか?」
「ああ、仕事であちこちを転々としているからね、スティードには辛い思いをさせてしまっている。けど今日は久しぶりに嬉しそうなスティードを見る事が出来たよ。ここに来てよかった」
「そう言ってもらえると俺も嬉しいよ、バウマン。またいつでも来てくれ、歓迎する」
「ああ、ありがとう」
お父様とバウマンさんががっちりと握手を交わすのを俺とスティードは横で見ている。
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