三分間で

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詩がひとつ書けたらいい

あなたに小さな喜びを伝えられたらいい



ところで、

この世界が三分間でカップ麺を作れるようになってから


遠く離れた人に手紙を届けたり

今日の天気とニュースをAIに尋ねたり

撮ってすぐの写真を見知らぬ誰かと共有したり


いろんなことが三分間にできるようになった


それなら世界はきっと

着実に良くなっている/良くなれる

はず


なぜって三分間でできることが増えれば、

その分だけ世界をよりよくするための時間も増えるから


ファスト主義に思うことがないでもないけれど

短く切り詰められていく時間を悼むより

余分にできた時間を精一杯に


そんなことを考えながら、

この詩を書くのにはまだ三十分かかりました

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