第7話 事件のあらまし5

 一方その頃麻美は……駅より少し離れたホテルの一室にいた。


「なんか今、音がした……」

「そうか、花火一発打ち上がったな」

「花火? あ、煙が……」

「それよりも、こっちこいよ」


 窓の外の景色を眺めていた麻美だが、自分よりも若い男に腕を引っ張られ、再びベッドに押し倒された。抵抗する麻美に何度も行為を繰り返した。


 麻美はとある男性と会っていた。自分のSNSに夫とが親たちを消したいか、というメールをしてきた送り主がメールで闇サイトを紹介してくれてその闇サイトに犯罪に興味があるものがたくさんおり、自分の近くにいる犯罪に興味があるこの男とマッチングをしたのだ。


 連絡がとても迅速で待ち伏せしており、そのまま車に乗せられてホテルで2時間ほど行為をさせられていた。


 自分が殺されてしまうのだろうかと思った矢先の爆発音。


「あの爆弾を作ったのは俺だ。お前の殺したいやつも爆発事故に巻き込ませて殺すことは安易にできる……いいか?」

「……ば……ばく……はっつううううう」


 何度も気を失いそうになる麻美。力強いこの男に何度も突きつけられる痛み。でもこれは自分が長年受けている旦那や義父母からのイビリに比べたら……この行為さえ終われば嫌なモラハラという行為がなくなる、そう思うとこれを今耐えるだけだ……麻美は涙を流した。


「はい……よろしくお願いします」

「よし、わかった……」

「あぁあああああああっ!!!!」


 彼女の叫びは部屋に響いた。






 

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