第1話 その家族
その子は大きな瞳を持ち、彫りの深い
その「家族」の異常性に触れるまでは、そう信じていた・・・。
私の家系は教師が数人おり、人としての教育が厳しく、学校の勉強やスポーツがどれほど優れているかよりも、けっして
幼稚園のみぎりに、その子と初めて出会った。 第一印象はやはり、普通の
その時分、私はO君とH君という子と同じ、幼稚園に通っておりその子との接点は、何もなく同じくらいの年の子、と言った印象で特に変わった様子もなく、時間が過ぎた。
あるとき、ませていて好奇心旺盛なH君がその子のところまで歩いて行って、「友達になろうぜ!」っていう感じで誘った。
もうかなり前なので、記憶が定かな部分は無いのだが、やはり普通に私たちは仲良くなった。
その子の母親も当時は30代の中盤から後半だったと思う。ちょっと服装が派手な印象はあったが、逆いうとそれだけ。とくに不思議な点は存在しなかったように思う。
この時期は本当良かった。まさかこの子が私の人生にとってこれほどまでに、大きな影響を与えるとは、思いもよらなかった・・・。
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