第6話 5 Days Ago
莉緒は体の痛さで目が覚める。
昨日、ベッドに体を半分乗せた状態で意識を失ったらしい。
枕元にあるスマホに手を伸ばし時間を確認したら9時を過ぎていた。
「もうこんな時間!」
驚いて体を起こそうとしたら、めまいと頭痛を感じたので、ゆっくりと立ち上がり、キッチンに行くと冷蔵庫からウーロン茶を出し、マグカップに注いでゆっくりと飲んだ。
少しすっきりとしてきたので、家の中のことを始める。
洗濯の合間にブランチの準備を始め、掃除をして、洗濯物を干して、ブランチを食べる。
そのあと律にチャットツールで挨拶の言葉をいれておいた。
外が暗くなってくると少し憂鬱になってくる。
昨日の夜のように誰かの話し声や、スマホから聞こえる内容を思うと、眠りたくなくなる。
スマホは電源を落としておけばいいかな、と気づいた莉緒は、スマホと小説を持って枕をクッション替わりにしてベッドに腰掛ける。
(そういえば、律から返信ないな)
そう思った莉緒は画面を見て固まる。
『5日後』
その表示を見てすぐに電源を落とし、部屋の灯りも消してすぐにベッドに潜りこむ。
だけど……。
『りおさん、お休みの時間ですか?莉緒さんはあと5日後に亡くなります』
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