第4話黒板利用
教室には大きな黒板と、その横に小さな黒板があり、1週間の予定表が書いてあった。
そこに、2年1組の小黒板に、ケント・デリカットこと、しゅんの葬儀の日程を書いた。
月曜日通夜、火曜日葬式、水曜日火葬、日曜日初七日法要と書いた。
しゅんは怒り狂った。翌朝、教室に入ると黒板に「羽弦死ね!」と書いてあった。
僕は1組のしゅんを殴ってやった。
昼休み時間、パソコン室でしゅんへの脅迫状を作成し何枚も用紙に印刷して学校中にばらまいた。
しゅんも黙ってはいない。緊急速報なるものを制作して、「ひき逃げ犯、羽弦逮捕!」と言う用紙をばらまいた。
我々は職員室に呼ばれ、竹刀で殴られた。
ケンカ両成敗である。
しゅんは今でもLINEを送り合う親友だ。
しゅんとケンカしたのは、これ一回だけ。
我々は仲良く、出っ歯塾に通った。
ま、しゅんの葬式を書いた僕が悪いが謝らなかった。
みんな、我々のケンカを楽しんでいた。
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